生活費(15万/月)を稼ぐことができず、失敗するまでのデイトレ日記です。
どうしてこんな風に欲に飲み込まれてしまったのかと考えて見たい。
一つはデイトレ日記をやめて、自分への監視の目が緩んでしまったことがあると思う。
日記を書いている間は、何か自分を縛る決め事をすると何としてもそれを守ろうとする
意識が強い。決して順風満帆とは言えないけれども、先月まではそれで自分を抑える
ことができたのだと思う。
でもデイトレ日記をやめてしまうと、似たようなことをエクセルメモ(デイトレ日記の
簡易版)に書いてみても、言葉の効力が薄くなった。絶対守ろうとする意識が弱くなった。
先月から約3か月ぶりに6753 シャープを解禁にしたが、やっぱりまだまだ触るのは
早かったかもしれない。本当ははじめに10万くらい負けた時点でやっぱりまだまだ
危ないと判断して、再度禁止にすべきだった。それでもギャンブルの誘惑に負け、
続行の判断をしてしまったことが悔やまれる。9503 関西電力に関してもこれとほぼ
同じことが言えると思う。
もう一つは、空売りの誘惑に再び負けてしまったことだ。先月はそうでもなかったが、
今月はなぜか急に地合いが良くなった。前回(6月)に失敗した反省から急騰した銘柄
に対して安易な空売りはやめようと思った。
だけど先に挙げた9503 関西電力を毎日追いかけているうちに、売りでも買いでも触り
たい衝動が次第に抑えられなくなってしまっていた。先月の時点ですでにその傾向は
あったが、もうこればっかり触るようになってしまった。結局9503 関西電力が堤防を
破る形になって、その他の銘柄でもなし崩し的にばんばん触っていってしまった。
今も禁止にしている4064 カーバイドもそれ以前に9503 関西電力で大きくやられ、
取り返したい気持ちからやけくそ気味で空売りしてしまったのも多少あるかもしれない。
その後も大きく急騰したので、これは早めに禁止しといて良かったとも思う。
一つはデイトレ日記をやめて、自分への監視の目が緩んでしまったことがあると思う。
日記を書いている間は、何か自分を縛る決め事をすると何としてもそれを守ろうとする
意識が強い。決して順風満帆とは言えないけれども、先月まではそれで自分を抑える
ことができたのだと思う。
でもデイトレ日記をやめてしまうと、似たようなことをエクセルメモ(デイトレ日記の
簡易版)に書いてみても、言葉の効力が薄くなった。絶対守ろうとする意識が弱くなった。
先月から約3か月ぶりに6753 シャープを解禁にしたが、やっぱりまだまだ触るのは
早かったかもしれない。本当ははじめに10万くらい負けた時点でやっぱりまだまだ
危ないと判断して、再度禁止にすべきだった。それでもギャンブルの誘惑に負け、
続行の判断をしてしまったことが悔やまれる。9503 関西電力に関してもこれとほぼ
同じことが言えると思う。
もう一つは、空売りの誘惑に再び負けてしまったことだ。先月はそうでもなかったが、
今月はなぜか急に地合いが良くなった。前回(6月)に失敗した反省から急騰した銘柄
に対して安易な空売りはやめようと思った。
だけど先に挙げた9503 関西電力を毎日追いかけているうちに、売りでも買いでも触り
たい衝動が次第に抑えられなくなってしまっていた。先月の時点ですでにその傾向は
あったが、もうこればっかり触るようになってしまった。結局9503 関西電力が堤防を
破る形になって、その他の銘柄でもなし崩し的にばんばん触っていってしまった。
今も禁止にしている4064 カーバイドもそれ以前に9503 関西電力で大きくやられ、
取り返したい気持ちからやけくそ気味で空売りしてしまったのも多少あるかもしれない。
その後も大きく急騰したので、これは早めに禁止しといて良かったとも思う。
しかし、金額はともかく、今月はこれ以前にさらに内容的に数段ダメなことをやって
しまっていた。デイトレ日記を再開する前日(10/18)のことだ。
銘柄は6753 シャープ。今まで下落トレンドだった中、この日の後場寄りから突然大きく
GUし、プラス圏に浮上した。気付いた時に思わず飛びつき買いをしてしまった。飛びつき
買いは普段まずしないことだし、してはいけないことだとも思っている。
しかし問題はそれ以上に、買った量と損切りの仕方にあった。最大7万株も掴んで
しまって1円下がっただけで心臓が破裂しそうなくらいバクバクしてしまった。そして
強制損切りとならないようにツールを止めてしまった。
これがすべてだったと思う。普通だったらありえないくらいの量を掴んでいるし、それ
よりもっと悪いのがツールを止めてしまったことだ。これより悪いことはないと言っても
いいくらいだ。これは自分にとって命綱とも言えるものであり、何を差し置いてもこれ
だけは従わなくちゃいけない。それが自分で決めたルールなのだ。
だからこれを破って上手くゆくはずがない。気持ちが急いているから買ったところがほぼ
頂点で、その後ジリ下げとなり含み損が30万に達したところで損切りした。茫然自失と
なったが、ここまで至らなくとも今月はその前までにもすでに似たようなギャンブルを
何度もしてきてしまった。前兆はあったのだ。
同じく6753 シャープを超大ロットの5万株も一度に突っ込んでしまったり、急騰した
9503 関西電力をみて執拗に空売りでナンピンして食い下がってしまった。こんなこと
すると10万、20万負けするのは本当に簡単だった。まれに勝つときもあったが、これ
くらいのスリルを求めるようになってしまったのだ。まさにギャンブルだった。
だから6753 シャープに7万株に突っ込んだあの日も、もはや1~2万株くらいじゃ物足り
なくなっていて、急騰をみてここぞとばかりに前のめりになって突っ込んでいってしまった
のだと思う。
この日以降取引が全く噛み合わなくなる。きっと相場の神様の逆鱗に触れたのだと思う。
この日から三日連続で30万前後の負けをする羽目になってしまった。それも当然だと思う。
気持ちを落ち着かせようと、二日目からデイトレ日記も再開するが、もはやそんな簡単
には収まらない。
三日目に負けたデイトレ日記で、空売りを禁止するほか、精神を狂わす6753 シャープ
や9503 関西電力を全面的に禁止にし、ようやく四日目から目が覚め、ある程度普通の
気持ちで取引ができるようになった。
三日連続で30万もの負けをしたときは、とても偶然とは思えず、自分で自分が恐ろしく
なった。だけど、ギャンブルをしたうえ、挙げ句にツールを止め、それだけのことをして
きたのだとも思った。いつ払い終えるか、果たして払いきれるのか分からないけれども、
今回しでかしたツケはこれから真面目に少しずつ払わなければいけないと思った。
その後、月末にかけて比較的心穏やかな気持ちで取り組めたが、月末(10/31)でまた
してもあっさり10万も負け、まだまだ本気で反省していないと自覚せざるを得なかった。
ツケは当分払いきりそうにない。
しまっていた。デイトレ日記を再開する前日(10/18)のことだ。
銘柄は6753 シャープ。今まで下落トレンドだった中、この日の後場寄りから突然大きく
GUし、プラス圏に浮上した。気付いた時に思わず飛びつき買いをしてしまった。飛びつき
買いは普段まずしないことだし、してはいけないことだとも思っている。
しかし問題はそれ以上に、買った量と損切りの仕方にあった。最大7万株も掴んで
しまって1円下がっただけで心臓が破裂しそうなくらいバクバクしてしまった。そして
強制損切りとならないようにツールを止めてしまった。
これがすべてだったと思う。普通だったらありえないくらいの量を掴んでいるし、それ
よりもっと悪いのがツールを止めてしまったことだ。これより悪いことはないと言っても
いいくらいだ。これは自分にとって命綱とも言えるものであり、何を差し置いてもこれ
だけは従わなくちゃいけない。それが自分で決めたルールなのだ。
だからこれを破って上手くゆくはずがない。気持ちが急いているから買ったところがほぼ
頂点で、その後ジリ下げとなり含み損が30万に達したところで損切りした。茫然自失と
なったが、ここまで至らなくとも今月はその前までにもすでに似たようなギャンブルを
何度もしてきてしまった。前兆はあったのだ。
同じく6753 シャープを超大ロットの5万株も一度に突っ込んでしまったり、急騰した
9503 関西電力をみて執拗に空売りでナンピンして食い下がってしまった。こんなこと
すると10万、20万負けするのは本当に簡単だった。まれに勝つときもあったが、これ
くらいのスリルを求めるようになってしまったのだ。まさにギャンブルだった。
だから6753 シャープに7万株に突っ込んだあの日も、もはや1~2万株くらいじゃ物足り
なくなっていて、急騰をみてここぞとばかりに前のめりになって突っ込んでいってしまった
のだと思う。
この日以降取引が全く噛み合わなくなる。きっと相場の神様の逆鱗に触れたのだと思う。
この日から三日連続で30万前後の負けをする羽目になってしまった。それも当然だと思う。
気持ちを落ち着かせようと、二日目からデイトレ日記も再開するが、もはやそんな簡単
には収まらない。
三日目に負けたデイトレ日記で、空売りを禁止するほか、精神を狂わす6753 シャープ
や9503 関西電力を全面的に禁止にし、ようやく四日目から目が覚め、ある程度普通の
気持ちで取引ができるようになった。
三日連続で30万もの負けをしたときは、とても偶然とは思えず、自分で自分が恐ろしく
なった。だけど、ギャンブルをしたうえ、挙げ句にツールを止め、それだけのことをして
きたのだとも思った。いつ払い終えるか、果たして払いきれるのか分からないけれども、
今回しでかしたツケはこれから真面目に少しずつ払わなければいけないと思った。
その後、月末にかけて比較的心穏やかな気持ちで取り組めたが、月末(10/31)でまた
してもあっさり10万も負け、まだまだ本気で反省していないと自覚せざるを得なかった。
ツケは当分払いきりそうにない。
10月月間成績
今月はボロ負けの連続だった。
先月末で一旦終えたデイトレ日記だったが、半ばにして早くもデイトレ日記を再開した。
いつものことだが、勝った月はよくとも、ボロ負けした月に月間成績を書くのはつらい
ものだ。今これを書いている最終日も10万負けたあとであり、余計にそう思うのかも
しれない。
今月は手数がいつも以上に多く、収支を多く見積もるよりかはいいかと思って、どこかで
間違って大きくマイナス分をより多めに計算してしまったみたいだ。あるいはプラス分の
加算漏れがあったのかもしれない。その分をすべて考慮した結果、第5週はプラスに
なっているが、実際はマイナスだったと思う。
そうすると、数字に多少の誤差はあるかもしれないが、今月第5週のうち4週でマイナスに
なってしまったことになる。負けが多い今年とは言え、これだけまんべんなく負けるのも
珍しい。月間8敗も多かった。いやしかし、先月も似たようなものだった。問題は負け数
そのものにあるのではないと思う。
負け数ではなく、大負けした数が多すぎるのだ。8敗中、10万以上の大負けが6回もある。
中でも30万台が2回もあった。
負け数は1日での話であり、必ずしも、1銘柄で負けた金額=1日で負けた金額と等しくは
ならない。けれどもそれにしたって30万以上の負けを2回もやらかすというのはよっぽど
のことだ。
強制損切りツールで損切りすれば、基本的には1回の損切りで20万以内にほとんど
収まる.成りで投げるので、その時の板の状況によってまれに損失が上振れし、20万
くらいに膨らむこともあるかもしれない。
それでも30万までは今までの経験上なかった。だけど、それ近くまでいったことが今月
実際にあった。30万台のうちの1回である1916 日成ビルドだ。
これは今月1日だけかなりの勢いで急騰し、目まぐるしく板が動く日があった(10/22)。
空売りで入り大きく踏まれて損切りラインを超え、投げるまで数秒のタイムラグがあった
ため、実際に投げた時にはさらに上に行ってしまっていたのだ。
約定は189円から192円で3円も薄い板をぶち抜いている。持っていたのは5分足らずで、
終わった後あっけにとられてしまった。今更ながらよくもまああんな急騰に突っ込んで
いったのなあと思うダメ取引だった。すでにボロ負け続きで、今更10万、20万増えても
変わらないやという投げやりな気持ちもあったかもしれない。このときすでにデイトレ日記
を再開しており、この日の取引のことは触れている。
実は以前(今年5月)もこの銘柄で似たような負け方をしている。今回とは逆のケース
だが、仕掛的な売りでS安まで売り込まれ、1日で60万超の損切りをしたことがある。
だから、この銘柄の癖の悪さを考えて見てもこれくらいの急騰は考えておくべきだった。
危機意識が足りなかったとしかいいようがない。
週目 | 日付 | 収支 |
第1週 | (01日~05日) | -14,000 |
第2週 | (08日~12日) | 6,000 |
第3週 | (15日~19日) | -323,000 |
第4週 | (22日~26日) | -171000 |
第5週 | (29日~31日) | 135,000 |
合計 | -367,000 | |
資金 | 14,189,453 |
今月はボロ負けの連続だった。
先月末で一旦終えたデイトレ日記だったが、半ばにして早くもデイトレ日記を再開した。
いつものことだが、勝った月はよくとも、ボロ負けした月に月間成績を書くのはつらい
ものだ。今これを書いている最終日も10万負けたあとであり、余計にそう思うのかも
しれない。
今月は手数がいつも以上に多く、収支を多く見積もるよりかはいいかと思って、どこかで
間違って大きくマイナス分をより多めに計算してしまったみたいだ。あるいはプラス分の
加算漏れがあったのかもしれない。その分をすべて考慮した結果、第5週はプラスに
なっているが、実際はマイナスだったと思う。
そうすると、数字に多少の誤差はあるかもしれないが、今月第5週のうち4週でマイナスに
なってしまったことになる。負けが多い今年とは言え、これだけまんべんなく負けるのも
珍しい。月間8敗も多かった。いやしかし、先月も似たようなものだった。問題は負け数
そのものにあるのではないと思う。
負け数ではなく、大負けした数が多すぎるのだ。8敗中、10万以上の大負けが6回もある。
中でも30万台が2回もあった。
負け額 | 回数 |
---|---|
10万台 | 3 |
20万台 | 1 |
30万台 | 2 |
負け数は1日での話であり、必ずしも、1銘柄で負けた金額=1日で負けた金額と等しくは
ならない。けれどもそれにしたって30万以上の負けを2回もやらかすというのはよっぽど
のことだ。
強制損切りツールで損切りすれば、基本的には1回の損切りで20万以内にほとんど
収まる.成りで投げるので、その時の板の状況によってまれに損失が上振れし、20万
くらいに膨らむこともあるかもしれない。
それでも30万までは今までの経験上なかった。だけど、それ近くまでいったことが今月
実際にあった。30万台のうちの1回である1916 日成ビルドだ。
これは今月1日だけかなりの勢いで急騰し、目まぐるしく板が動く日があった(10/22)。
空売りで入り大きく踏まれて損切りラインを超え、投げるまで数秒のタイムラグがあった
ため、実際に投げた時にはさらに上に行ってしまっていたのだ。
約定は189円から192円で3円も薄い板をぶち抜いている。持っていたのは5分足らずで、
終わった後あっけにとられてしまった。今更ながらよくもまああんな急騰に突っ込んで
いったのなあと思うダメ取引だった。すでにボロ負け続きで、今更10万、20万増えても
変わらないやという投げやりな気持ちもあったかもしれない。このときすでにデイトレ日記
を再開しており、この日の取引のことは触れている。
実は以前(今年5月)もこの銘柄で似たような負け方をしている。今回とは逆のケース
だが、仕掛的な売りでS安まで売り込まれ、1日で60万超の損切りをしたことがある。
だから、この銘柄の癖の悪さを考えて見てもこれくらいの急騰は考えておくべきだった。
危機意識が足りなかったとしかいいようがない。
最後に、流れに逆らわない取引を心がける大きなきっかけとなった本を挙げてみたい。
それは桜井章一さんの『神頼みを捨てる思考力』だ。図書館から借りて読んだが、
ぜひ手元にも置いておきたい一冊だ。
筆者は、20年間無敗の雀士で、かつてヤクザや財政界の大物たちに代わって麻雀を
打つ、いわゆる「代打ち」をし、何度も「負けたら消される」という大勝負をしてきたと言う。
詳しい額は記されていないが、100~200万くらいの負けはなんてことない、桁が違う、
とも書いているし、負かされた目の前の相手が腹を立ててピストルで撃たれた(避けた)
こともあるというから、賭け額も大きく、まさに生死を賭けた相当な修羅場を潜ってきたに
違いない。
他にも、手で触っただけで相手の痛み(病気)を和らげてしまったり、手配を見ただけで
「これは7巡目だ」と当ててしまったりするなど、まさに魔法か超能力者かといった
エピソードは枚挙にいとまがない。
なかでも、もっとも印象に残ったのが次の一節だ。メモをしたのでそのまま挙げてみたい。
「麻雀をしている時、私はどうしているのかというと、すーっと水平線を見るような感覚に
自分を置いている。そうするとまわりの流れが見えてくる。五感でいろいろなことを感じる
ことができるようになる。麻雀という狭い空間にいるのだけれども、遠くを見るような感覚
を持つと不思議と全体が見えてくるのである。」
なんともすごい心境だ。そりゃ、目の前の相手がいきなりピストルで撃ってきたり、刀で
斬りかかってきたりするかもしれない危ない状況じゃ、おちおち麻雀卓だけ見てるわけ
にはゆかないよなあと凡人の私でも思う。
でもよくよく読み返してみるとただのそれだけじゃないということが分かる。「すーっと
水平線を見るような感覚」というはどうみても肩ひじ張ってガチガチに緊張しているような
心境ではない。むしろかなりリラックスした心境。「遠くを見るような感覚」とは高いところ
から見下ろすような感覚に自分をおいているということだろう。
要は、いつも落ち着いた心境で、一部じゃなく体の全部を使って、その場の全体を捉え、
そこから感じるものを大事にしなさいということだと思う。これは、思うにアンテナをピン
と張って、素直にありのままを受け入れられる感度、あるいは姿勢がないとできない
ことだ。言うは易く行うは難し。
ひるがえって、これは株にも通じると思う。筆者は、相手が人であれば麻雀で負ける気
がしないと語る一方、犬や猫とやれば簡単に負けるだろうとも言っている。これも相手が
人間なら当然勝ちたいと思う欲があり、そこに付けいる隙が生じるということだと思う。
隙と似たような意味だと思うが、筆者は「違和感」という言葉も使っている。
買う人の裏側に売る人がいる。売れたということは買った人がいるということだ。株も当然
相手があってのことでこれは麻雀と同じだと思う。
欲は前のめりの気持ちと言い換えられるかもしれないし、人が株をやる以上これを全く
無くすというのは困難だ。でも「すーっと水平線を見るような」心境に至れば、かなりの
部分を減らせるのではないだろうか。
まっさらな状態になればありのままを受け入れられるし、逆に画面の向こうにいる相手の
微細な気配みたいなものも汲み取ることができるのではないと思う。今の相場にはびこる
アルゴリズム取引にしたって、結局は人の手で作られたものであり、人の意志を代弁した
ものに過ぎない。
こういうのを汲み取るのが、流れに逆らわないということでもあり、感度を高めるという
ことでもあると思うのだ。正直、私はこの本を読んだ後でも欲の塊だし、アンテナをピン
と張るにはほど遠いが、そうしたいと思う意識は強く持つようになった。
微細な気配も違和感としてキャッチし、すばやく行動に移す。一方自らはゆったりと
構え、欲を全面に出さない。これが理想だが、今まで漠然と取引してきた中で、それを
理想と定めることができただけでも十分読んだ価値があったと思う。
今月勝てたことに感謝したい。
それは桜井章一さんの『神頼みを捨てる思考力』だ。図書館から借りて読んだが、
ぜひ手元にも置いておきたい一冊だ。
筆者は、20年間無敗の雀士で、かつてヤクザや財政界の大物たちに代わって麻雀を
打つ、いわゆる「代打ち」をし、何度も「負けたら消される」という大勝負をしてきたと言う。
詳しい額は記されていないが、100~200万くらいの負けはなんてことない、桁が違う、
とも書いているし、負かされた目の前の相手が腹を立ててピストルで撃たれた(避けた)
こともあるというから、賭け額も大きく、まさに生死を賭けた相当な修羅場を潜ってきたに
違いない。
他にも、手で触っただけで相手の痛み(病気)を和らげてしまったり、手配を見ただけで
「これは7巡目だ」と当ててしまったりするなど、まさに魔法か超能力者かといった
エピソードは枚挙にいとまがない。
なかでも、もっとも印象に残ったのが次の一節だ。メモをしたのでそのまま挙げてみたい。
「麻雀をしている時、私はどうしているのかというと、すーっと水平線を見るような感覚に
自分を置いている。そうするとまわりの流れが見えてくる。五感でいろいろなことを感じる
ことができるようになる。麻雀という狭い空間にいるのだけれども、遠くを見るような感覚
を持つと不思議と全体が見えてくるのである。」
なんともすごい心境だ。そりゃ、目の前の相手がいきなりピストルで撃ってきたり、刀で
斬りかかってきたりするかもしれない危ない状況じゃ、おちおち麻雀卓だけ見てるわけ
にはゆかないよなあと凡人の私でも思う。
でもよくよく読み返してみるとただのそれだけじゃないということが分かる。「すーっと
水平線を見るような感覚」というはどうみても肩ひじ張ってガチガチに緊張しているような
心境ではない。むしろかなりリラックスした心境。「遠くを見るような感覚」とは高いところ
から見下ろすような感覚に自分をおいているということだろう。
要は、いつも落ち着いた心境で、一部じゃなく体の全部を使って、その場の全体を捉え、
そこから感じるものを大事にしなさいということだと思う。これは、思うにアンテナをピン
と張って、素直にありのままを受け入れられる感度、あるいは姿勢がないとできない
ことだ。言うは易く行うは難し。
ひるがえって、これは株にも通じると思う。筆者は、相手が人であれば麻雀で負ける気
がしないと語る一方、犬や猫とやれば簡単に負けるだろうとも言っている。これも相手が
人間なら当然勝ちたいと思う欲があり、そこに付けいる隙が生じるということだと思う。
隙と似たような意味だと思うが、筆者は「違和感」という言葉も使っている。
買う人の裏側に売る人がいる。売れたということは買った人がいるということだ。株も当然
相手があってのことでこれは麻雀と同じだと思う。
欲は前のめりの気持ちと言い換えられるかもしれないし、人が株をやる以上これを全く
無くすというのは困難だ。でも「すーっと水平線を見るような」心境に至れば、かなりの
部分を減らせるのではないだろうか。
まっさらな状態になればありのままを受け入れられるし、逆に画面の向こうにいる相手の
微細な気配みたいなものも汲み取ることができるのではないと思う。今の相場にはびこる
アルゴリズム取引にしたって、結局は人の手で作られたものであり、人の意志を代弁した
ものに過ぎない。
こういうのを汲み取るのが、流れに逆らわないということでもあり、感度を高めるという
ことでもあると思うのだ。正直、私はこの本を読んだ後でも欲の塊だし、アンテナをピン
と張るにはほど遠いが、そうしたいと思う意識は強く持つようになった。
微細な気配も違和感としてキャッチし、すばやく行動に移す。一方自らはゆったりと
構え、欲を全面に出さない。これが理想だが、今まで漠然と取引してきた中で、それを
理想と定めることができただけでも十分読んだ価値があったと思う。
今月勝てたことに感謝したい。
それではちょっと今月(9月)と6月の成績を比較してみたい。
※手数料・金利等を除く
本格的に空売りを行なったのはまだ今年の6月と9月の2ヶ月間だけだ。この2か月間の
収支を手数料を除く単純損益で、現物・信用買・信用売の三つに分けて比較してみた
(7~8月は空売りを休止しているので除外した)。
上の表をみれば現物と信用買はそれほど大きく変わっていないのに対して、空売り
(信用売)の損益が大きく改善していることが一発でわかる。言ってみれば、「信用売」
部門は6月に大赤字を出して一時閉鎖、その後2か月の準備期間を経て大きく黒字転換
できた感じだ。全体の収支にも大きく貢献したし、自分の気持ちとしても大変嬉しかった。
日々のデイトレ日記を書いていても、空売りの安定感は大きく感じていた。買いが大きく
勝ったり負けたりと波が激しい中、手数は1/3か、それ以下だろうと思うのに大負けは
少なくコツコツと取れていった印象がある。
理由は正直いって自分でもまだよくわからない。単なる運が良かっただけかもしれないし、
来月以降も継続してみてゆかないとなんとも言えない。今月はまだなかったが、これからも
続ければ、当然空売りでもドカンと負けることはたくさんあると思う。
ただ、一つ強く意識したのは、大失敗した6月と正反対のことをやろうと思ったことだ。6月
は8029 ルックや8007 高島などの仕手株がいくつも花開き、これらの急騰銘柄に対して
流れに逆らう形で空売りをいれてしまった。これで大やけどを負った。
この失敗があったので、今月からは急騰した銘柄を避けた。なるべく弱い銘柄、マイナス
圏にいるような銘柄に対して流れに沿うような形で入るよう心がけた。空売りの順張りだ。
逆張りが染みついた私にとって簡単にできるとは思えなかったが、今月は上手くいった
ように思う。
でもデイトレ日記でも最近よく言っているが、流れに逆らわないというのは何も売りだけで
なく、買いでもとても大事なことだと思う。この考えは守備にも通じ、流れに逆らわないから
こそ大負けしにくくもなるし、逆らうと大負けしやすいとも言える。
今月空売りで一番大きく負けた9503 関西電は上昇トレンドの日足でさらに吹き上がった
ところをやられているし、大負けには至らなかったが寸前までいった9104 商船三井では
これまた前日急騰し、翌日もさらに大きく上昇したところをやられている。いずれも流れに
逆らう行為だったと思う。
ただ難しいのは、流れに沿うという行為が心理的に楽かどうかは別だということだ。仕手株
が大きく急騰したりするのを見ると、私は逆張り派ということもあってか買いは恐くとも、売り
だと入りやすい。9104 商船三井にしたって今まで散々弱いイメージがあっただけに、2日
も急騰すれば「ここは売りで叩いておきたい」気持ちになってしまう。
こいうのは心理的負担の少ない行為だったと言える。恐い方を避けているからだ。だけど、
株取引全般に言えるように易きに流れる行為はだいたい失敗するのだ。だからこの点で
いってもそうだし、流れに沿うという点からみても、9503 関西電などに対する安易な
空売りは、はなから負ける要素が十分だったと言える。
買いでも今月は飛びつき買いやただ漠然と買って失敗してしまったことも多々あった。
今までではあまりないことであり、ただ堪え性がなくてそうしてしまったこともある。でも
良い方にとらえるなら、空売りに触発され、流れを意識して買いで失敗した傷跡でも
あると思う。
今月は株をはじめて初年度以来ではないかと思えるほど自分の中で取引が大きく
変わったきているようにも思った。いろいろなことを試してみた。来月はまたどうなるか
わからないが、チャレンジの気持ちは持ち続けたい。
売買区分別損益(万) | ||
---|---|---|
6月 | 9月 | |
現物 | 11 | 8 |
信用買 | 53 | 67 |
信用売 | -92 | 40 |
本格的に空売りを行なったのはまだ今年の6月と9月の2ヶ月間だけだ。この2か月間の
収支を手数料を除く単純損益で、現物・信用買・信用売の三つに分けて比較してみた
(7~8月は空売りを休止しているので除外した)。
上の表をみれば現物と信用買はそれほど大きく変わっていないのに対して、空売り
(信用売)の損益が大きく改善していることが一発でわかる。言ってみれば、「信用売」
部門は6月に大赤字を出して一時閉鎖、その後2か月の準備期間を経て大きく黒字転換
できた感じだ。全体の収支にも大きく貢献したし、自分の気持ちとしても大変嬉しかった。
日々のデイトレ日記を書いていても、空売りの安定感は大きく感じていた。買いが大きく
勝ったり負けたりと波が激しい中、手数は1/3か、それ以下だろうと思うのに大負けは
少なくコツコツと取れていった印象がある。
理由は正直いって自分でもまだよくわからない。単なる運が良かっただけかもしれないし、
来月以降も継続してみてゆかないとなんとも言えない。今月はまだなかったが、これからも
続ければ、当然空売りでもドカンと負けることはたくさんあると思う。
ただ、一つ強く意識したのは、大失敗した6月と正反対のことをやろうと思ったことだ。6月
は8029 ルックや8007 高島などの仕手株がいくつも花開き、これらの急騰銘柄に対して
流れに逆らう形で空売りをいれてしまった。これで大やけどを負った。
この失敗があったので、今月からは急騰した銘柄を避けた。なるべく弱い銘柄、マイナス
圏にいるような銘柄に対して流れに沿うような形で入るよう心がけた。空売りの順張りだ。
逆張りが染みついた私にとって簡単にできるとは思えなかったが、今月は上手くいった
ように思う。
でもデイトレ日記でも最近よく言っているが、流れに逆らわないというのは何も売りだけで
なく、買いでもとても大事なことだと思う。この考えは守備にも通じ、流れに逆らわないから
こそ大負けしにくくもなるし、逆らうと大負けしやすいとも言える。
今月空売りで一番大きく負けた9503 関西電は上昇トレンドの日足でさらに吹き上がった
ところをやられているし、大負けには至らなかったが寸前までいった9104 商船三井では
これまた前日急騰し、翌日もさらに大きく上昇したところをやられている。いずれも流れに
逆らう行為だったと思う。
ただ難しいのは、流れに沿うという行為が心理的に楽かどうかは別だということだ。仕手株
が大きく急騰したりするのを見ると、私は逆張り派ということもあってか買いは恐くとも、売り
だと入りやすい。9104 商船三井にしたって今まで散々弱いイメージがあっただけに、2日
も急騰すれば「ここは売りで叩いておきたい」気持ちになってしまう。
こいうのは心理的負担の少ない行為だったと言える。恐い方を避けているからだ。だけど、
株取引全般に言えるように易きに流れる行為はだいたい失敗するのだ。だからこの点で
いってもそうだし、流れに沿うという点からみても、9503 関西電などに対する安易な
空売りは、はなから負ける要素が十分だったと言える。
買いでも今月は飛びつき買いやただ漠然と買って失敗してしまったことも多々あった。
今までではあまりないことであり、ただ堪え性がなくてそうしてしまったこともある。でも
良い方にとらえるなら、空売りに触発され、流れを意識して買いで失敗した傷跡でも
あると思う。
今月は株をはじめて初年度以来ではないかと思えるほど自分の中で取引が大きく
変わったきているようにも思った。いろいろなことを試してみた。来月はまたどうなるか
わからないが、チャレンジの気持ちは持ち続けたい。
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ねぶくろ
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男性
趣味:
オセロ、ジョギング
自己紹介:
株で生活資金を稼ぐ予定で、資格試験の勉強中。
しかし、見通しが甘く生活費の出金を含めて資金は減り続け400万→100万にまで減少。
まさにがけっぷち、これ以上大きく負ければ即、
退場→職探しコースが待っている。
しかし、見通しが甘く生活費の出金を含めて資金は減り続け400万→100万にまで減少。
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