生活費(15万/月)を稼ぐことができず、失敗するまでのデイトレ日記です。
4、調査結果

4.1 手数料が安い証券会社を抽出

ウィキペディア(Wikipedia)に記載されている、大手から中小・地場までの証券会社の中で
1日定額制(デイトレ)料金を設けているものを事前に洗い出し(20社)、それを手数料の
安い順にまとめたのが以下の表になる。現物と信用で分けており、価格帯は500万間隔で、
500万から3,000万まで表示し、2000万の列を昇順で並べている。

なお、日計り取引で片道の手数料が無料になる場合については、その有無を記載すると
ともに、手数料を半額にした金額を表示している。キャンペーン料金を設けている所も
あるが、それは一時的であるため考慮せず、あくまで通常料金で比較した。また、表は
「その1」と「その2」に分けているが本来は一つにしたいものを、画面に入りきらない為、
やむを得ずそうした。

<現物手数料比較 その1>
証券会社 500万円 1000万円 1500万円 2000万円 2500万円 3000万円 片道
手数料
無料
立花 1,500 2,750 4,000 5,250 6,500 7,750  
クリック 2,240 3,690 5,140 6,590 8,040 9,490  
岡三オンライン 2,400 4,400 6,400 8,400 10,400 12,400  
岩井 2,100 4,200 6,300 8,400 10,500 12,600
アイディーオー 2,310 4,410 6,510 8,610 10,710 12,810  
内藤 2,470 4,570 6,670 8,770 10,870 12,970  
SBI  2,480 4,580 6,680 8,780 10,880 12,980  
むさし 2,520 5,040 6,300 8,820 11,340 12,000  
エイチエス 2,625 5,250 6,563 9,188 11,813 13,125
楽天 2,625 5,250 7,875 10,500 13,125 15,750
証券ジャパン 3,150 6,300 7,875 11,025 14,175 15,750  
大和(ダイワ・ダイレクト) 3,150 6,300 7,875 11,025 14,175 15,750
コスモ 3,150 6,300 9,450 12,600 15,750 18,900  
ゆたか 4,200 8,400 10,500 14,700 18,900 21,000  
リテラクレア 3,150 7,350 11,550 15,750 19,950 24,150  
丸三 4,200 8,400 12,600 16,800 21,000 25,200  
野村(野村ジョイ) 5,020 10,060 12,580 17,620 22,660 25,180  
マネックス 5,250 10,500 13,125 18,375 23,625 26,250  
みずほ 11,550 14,700 16,800 18,900 21,000 23,100  
松井 5,250 10,500 15,750 21,000 26,250 31,500  

   1番目に安い、   2番目に安い、   3番目に安い、   4番目に安い、    5番目に安い


<現物手数料比較 その2>
証券会社 詳細 手数料詳細(HPに 直リンク)
立花 600万以降 ベース1750円100万円ごとに250円加算。ジャスダック銘柄には約定代金 ×0.021%(税込)の金額をさらに加算 ここ
クリック 300万以降ベース1660円に100万円ごとに290円加算 ここ
岡三オンライン 100万以降ベース800円に100万円ごとに400円加算 ここ
岩井 300万以降ベース2520円に100万円ごとに840円加算 ここ
アイディーオー 200万以降ベース1050円に100万円ごとに420円加算 ここ
内藤 100万以降ベース790円に100万円ごとに420円加算 ここ
SBI  100万以降ベース800円に100万円ごとに420円加算 ここ
むさし 900万以降ベース3780円に300万円ごとに1260円加算 ここ
エイチエス 1200万以降ベース10500円に300万円ごとに2625円加算 ここ
楽天 300万以降ベース3150円に100万円ごとに1050円加算 ここ
証券ジャパン 0万以降ベース0円に300万円ごとに1575円加算 ここ
大和(ダイワ・ダイレクト) 300万以降ベース3150円に300万円ごとに3150円加算 ここ
コスモ 2000万以降ベース12600円に500万円ごとに3150円加算 ここ
ゆたか 900万以降ベース6300円に300万円ごとに2100円加算 ここ
リテラクレア 500万以降ベース3150円に100万円ごとに840円加算 ここ
丸三 約定代金×0.084%、5,000万円超は42000円。 ここ
野村(野村ジョイ) 300万以降ベース2500円に300万円ごとに2520円加算 ここ
マネックス 600万以降ベース5250円に300万円ごとに 2625円加算。日計り取引の片道分の手数料をマネックスポイントに還元 ここ
みずほ 1500万以降ベース16800円に500万円ごとに2100円加算 ここ
松井 200万以降ベース2100円に100万円ごとに1050円加算 ここ

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1、はじめに

いやー、それにしても調べるとのとまとめるのに凄く時間がかかったなあー。
先々週くらいから空いている時間にちょこちょこ進めていたが「あれもしよう、これもしたい」
なんて思っていると妄想が膨らんで全然進まない。いろいろ考えるのは楽しいが、日曜
大工でお父さんが「犬小屋を作ろう」と言い出して張り切ってやったけど、家族の冷たい視線
の中で、手間も時間もかけた割に出来はそうでもなかったみたいな感じに近いかもしれない。

さて、本題に入る。安くて使いやすい証券会社があったら誰でも気になるし、そこを使いたい
と思うだろう。私だってそう思う。でも、今まで私はそれを探す努力を怠っていたと思う。

普通の会社や個人商店などで、利益を伸ばそうと思ったら、売り上げを伸ばすか、経費を
削減するかのどちらかしかない。私は株を始めたごく初期の頃にWeb画面からの注文で
松井証券を少しだけ利用したことがあったが、それ以外はほとんどずっと楽天証券の
マケスピだけを使い続けてきた。慣れていることや、他の証券会社に引っ越しをするめんど
くささもあって、ずっとそのままできた。

だが、最近岡三オンライン証券など、現物のみならず信用取引だとかなり安い証券会社
が色々あることを知り、「もしかしたら今までかなり払いすぎていたんじゃないだろうか」
と思うようになったのだ。そう思うのが遅すぎたかもしれないが、本気で今後引っ越しをする
ことも考えて「だったら今の時点で一番安くて、使いやすい所はどこだろう」と思ったのが、
今回調査しようと思ったきっかけだ。

そこで、手数料はたいして変わらないが手始めに「ものは試し」と思って先日楽天証券の
信用取引の申し込みをしたら、あっさり断られた。ちょっとショックだった。考えて見れば
仕方のないことだけれども、恥ずかしながら断られるとは思わなかった。でも逆にそれが
きっかけで、「現物、信用問わずもっといい所があれば移りたい」と強く思うようになった
のも事実で、これも動機の一つかもしれない。

2、条件

証券会社を選ぶにあたり、私が重視したい基準はだいたい次の通り。
(今の資金・取引回数を考慮しつつ、もし他の証券会社に引っ越しをするとしたら、という
自分好みの視点で考えていること。)

① 1日あたりの売買代金は1500~3000万円ぐらいなので、その売買代金に応じた
     1日定額制のコースがあるところがいい。
② 基本的に持ち越しはしないので、日計り取引の片道分の手数料を無料にする制度が
     あればそれも含めて検討したい。
③ クライアントにインストールして使える取引ツールを使いたい。
     できれば今のマケスピのように株式ニュースや四季報なども閲覧できるところがいい。
④ レスポンス(チャート表示や板乗り)が速い方がいい。
⑤ 障害の発生発頻度が低く、土日のメンテナンス時間もできれば短い方がいい。

3、調査の流れ

調査の方針として、数値で比較できる所はできるだけ数値で比較したい。その点、手数料
やツールに関して、上記①~③あたりまではHPを見ればすぐに分かることなので比較的
調べやすいと思う。しかし、④~⑤あたりは、使い勝手に関わるので実際に口座を開いて
みて、何ヶ月かしばらく使ってみないと分からないことだと思う。しかも、調査をするにしても
客観的に調べる方法が難しいし、手間も時間もかなりかかると思う。

そこで、調査の流れとしては、まず結果が明白でわかりやすい手数料が安い所がどこかを
まず調べ、その後で、各証券会社のツールの機能を比較してみたい。そして、本当は
レスポンスなどかなり大事な部分であるが、時間と手間を考えて、今回は残念だが④~⑤
の調査を断念する。

ただし、その代わりというという訳でもないが、切り口は変わるが証券会社の口座数や
1日あたりの売買代金の視点から実際に今どこの証券会社がデイトレに使われているのか
を調べてみたい。イコールではないにしてもデイトレーダーに人気のある証券会社が自分に
とっても使い勝手の良い証券会社である可能性は高いと思い、これを調べることは価値が
あると思うからだ。

これからの作業の流れは次になる。

① 手数料が安い証券会社を抽出
② 抽出した証券会社からツールの機能でどこが良いかさらに絞り込む
③ デイトレーダーに人気のある証券会社を調べる
④ 考察、まとめ


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1、はじめに

この調査は9月から10月まで2ヶ月間においてデイトレ日記の末尾に記載することで
例え下らなくても気になることを調べてみよう第三弾として実施していたものだ。

調査目的は晴れの日は株価は上がるのか、雨の日は株価は上がるのか、と言うごく単純な
ものである。ただやってみるとそれなりの事前準備とまとめるのに時間が掛かり、今回も
結果をまとめるまでにだいぶ時間がたってしまったが、早速本題に入る。調査方法の詳細に
ついてはこちら

2、調査結果

2.1、データ

まず始めに今回行ったデータを示す。

表1  
晴れ 14日
晴れ/曇り 13日
曇り 5日
曇り/雨 7日
1日
全営業日 40日

表2        9月・10月の騰落率
日経平均 -4.4%
TOPIX -7.4%
JASDAQ平均 -3.0%

表3      
  日経平均 TOPIX JASDAQ平均
当たり日 17 16 23
はずれ日 18 19 12
相関係数 0.49 0.46 0.66

9月と10月の2ヶ月間で営業日が40日あり、それを調査対象日として天気をまとめたのが
表1で、9月始めから10月末まで2ヶ月間の株価の騰落率を現したのが表2になる。さらに、
曇りの日の5日分を除き、「晴れ」又は「晴れ/曇り」の日を晴れ、「曇り/雨」又は「雨」の
日を雨と見なした時に、晴れの日に株価が上がるか、又は雨の日に株価が下がった日を
「当たり日」、そうでない日を「はずれ日」としてまとめたのが表3になる。

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表4  
晴れ 1
晴れ/曇り 0.5
曇り 0
曇り/雨 -0.5
-1

加えて、天気と株価との相関を視覚的に分かりやすく捉える為にグラブにまとめたのが
グラフ1~3になる。その際、天気の情報を表3のように数値化して比較している。棒グラフと
折れ線グラフの重なる部分が多いほど天気と株価との相関率が高いことを示す。

《グラフ項目の見方》
左y軸・・・0.5刻みで1から-1までで、その日の天気を示す。
右y軸・・・株価の前日比率を示す。
上x軸・・・日付(目盛りは2日間隔)を示す。

2.2、考察

過去の月別騰落状況を見ると9・10月はもともと騰落率で分が悪いが、今年もそれを
そのまま反映したような形で株価に現れており、日経平均、TOPIX、JASDAQ平均すべてで
下落している(表2)。その一方で、天気の方は9・10月で晴れの日が多く、「晴れ」又は
「晴れ/曇り」の日を晴れと数えると2ヶ月間で、40営業日中27日と7割近くもの日で晴れた
ことになる(表1)。天気については過去のデータを調べた訳ではないが、今年の9・10月は
体感的にも晴れの日が多かったとの印象が強い。

このことからなんとなくでも今年は天気と株価との相関係数が低いと予想が付くが、それを
現したのが表3になる。日経平均0.49、TOPIX0.46となっており、以前『サザエさんと株価の
関係』という本を紹介し、天気と株価との相関性については大和総研等によってすでに明ら
かになっていることを述べたが、今年の9・10月の2ヶ月間に限れば連動性が低いと言える
結果となった。

しかし、この結果については別段落胆することではないと思っている。調査期間がたった
2ヶ月であるし、それに日経平均やTOPIXと天気との相関性についてはすでに確かめられて
いることであるので、多少の結果では驚く程ではない。

それより、JASDAQ平均0.66というのが驚いた。日経平均とTOPIXが相関とも逆相関とも、
どちらとも言えないぐらいの値であるのに比べて、JASDAQ平均の方は明らかに偏りがあり、
天気との関連性があることが覗える数値であるからだ。0.66と言うと、10日中7日近くも株価と
天気が連動することになる。その裏付けとして日経平均とTOPIXを示したグラフ1~2に比べ、
JASDAQ平均のグラフ3はかなり棒グラフと折れ線グラフとで重なる部分が多いことが視覚的
に分かる。

事前予想では、日本の天気に左右されない外国人投資家の比率が低い順に相関係数が
高くなると考えていたので、漠然と、日経平均<TOPIX<JASDAQ平均 の順に相関係数は
高くなるだろうと思っていた。結果としては日経平均とTOPIXは逆になっているが、ある程度
予想はあっていたようにも思える。恐らくJASDAQ平均は、日経平均より他の新興市場である
ヘラクレスやマザーズらと連動して動くことが多いと思う。

近年は多少変化しているかもしれないが、新興市場は昔から個人投資家の保有率が高く、
また内需関連銘柄が多いことから、東証1部に比べて相対的に外国人保有比率が低いと
思う。これは理解できる結果であるし、たった2ヶ月間の調査ではあるが、多少なりとも天気
と株価とで関係がありそうだと自分でも感じ取れることができたのが成果だった。

3、今回の調査を振り返って

これまで、今回の天気と株価との調査を含めてブログ開始1周年記念として連続して第三弾
まで気になる事を調べてきた。これまで行ってきた第一弾のGUした銘柄を買うと利益がでる
かとか、第二弾の掲示板と株価との関係にしろ、一見バカらしいと思えるようなこと、だけど
自分が気になる事を調べてきた。結果についてはそれなりに有効なものもあったし、そうで
ないものもあった気がするが、それ以前に自分が調査なり結果をまとめるに際して楽しめた
のだから、それで十分だと思う。

そして、どうしてこういうことを調べてみたくなったのかと言うと、始めた頃は漠然として
いたが、「株価のあそび」部分について調べて見たかったのかな、と今になって思う。
「株価のあそび」と言うのは、私のイメージとして、市場がまだどれだけ未成熟であるかとか、
株価を決定する要素がガチガチに縛られたものではないこと、と言う意味であり、これを
確かめようとしたかったのが、根底の動機かもしれないと思った。

考えて見れば、私は3年半ぐらい前に株取引を初め、2年目ぐらいから株で生活するように
なったが、未だに株式市場についてほとんど知識も経験もないのに生きていられることが
不思議でしようがない。もちろん、少なからず本も読んだし、毎日チャートとにらめっこもして
いるが、機関投資家ほどの戦略や情報があるわけでもないし、金融工学の知識があるわけ
でもない。

それでも、これまでなんとか生き残れてこれたのだ。その理由を考えると市場に「株価のあそび」
があったからに他ならないと感じる。株を始めた頃は誤差はあるにせよ、企業のファンダメンタルズ
に従って、どこかに適正な株価があるような気がしていた。ファイナンス理論などと、難しいことは
言えないが、市場は合理的に株価を導いているとも思っていた。

でも実際の所はどうだろう。全然違っていたような気がする。100年に一度とも言われる去年の
相場を挙げるまでもなく、売られすぎ・買われすぎは日常茶飯事で、例えどんなに業績が良く
ても、他国の株価の動向や為替、同業他社との比較など、いわゆる需給によって空しいぐらいに
株価なんてどうにでも変ってしまうような、曖昧さやあそびが市場に溢れていると感じるように
なった。

雨の日には気分が憂鬱になると言うとまだ個人の気分の問題のような気がするが、雨の日に
関節痛になる人が多いことや春先に花粉症にかかる人などは、まさに季節や天候によって
肉体的苦痛を伴いそれが心理的に影響し、これが取引に影響しないはずがない。それは
個人投資家のみならず、合理的に判断すると思われる機関投資家といえども、少なからず
影響を受けると思われ、これらも株価の曖昧さやあそびの一例として挙げられると思う。

そして、この曖昧さやあそびがあるからこそ、こんなちっぽけな自分でもこれまで生きてこら
れたのかなあと思う。だからこそ、「株価のあそび」部分について漠然と知りたいと思ったし、
もっと知らないといけないと無意識に思っていたのかと感じた。

今回の天気と株価との調査で調査企画は終了するが、今後も日記を書き続けてゆくことが
できるならば、またいつか別のことを調べて見たいと思った。 

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1、はじめに

この調査は下らなくても気になることを調べてみよう第二弾として、8月の1ヶ月間だけ行ったこと。
少しずつ作業してきたがなかなか時間が掛かり、今になってやっとまとめることができた。調査方法
の詳細についてはこちら。それでは早速本題に入る。

※10/12 手数料の概算に誤りがあった為、2.2、考察3、今回の調査を振り返って
 
の本文を修正した。

2、調査結果

2.1、データ

まず調査結果をまとめた表を以下に示す。

銘柄名
GU時利益率
GD時利益率
平均利益率
1808 長谷工コーポレーシヨン
-0.74%
-0.50%
-0.62%
3381 ビズネット
-2.03%
-0.89%
-1.46%
6502 東芝
0.25%
0.21%
0.23%
6674 ジーエス・ユアサ
-0.72%
0.10%
-0.31%
7201 日産自動車
-0.76%
0.05%
-0.36%
7593 VTホールディングス
2.39%
1.07%
1.73%
7961 兼松日産農林
-1.50%
0.00%
-0.75%
8202 ラオツクス
-1.90%
3.97%
1.04%
8306 三菱UFJ
-0.34%
0.13%
-0.10%
9984 ソフトバンク
0.02%
-0.07%
-0.03%
 
-0.53%
0.41%
-0.06%

上の表は今回の調査対象である全10銘柄に対して、8月の21日営業日の平均のGU時利益率、
GD時利益率、平均利益率と3項目に分けて現している。

《表項目の見方》
GU時利益率・・・GUした銘柄に対して、寄りで買い引けで売りをした場合の利益率を示す。
GD時利益率・・・GDした銘柄に対して、寄りで売り引けで買い戻しをした場合の利益率を
          示す。空売りができない銘柄については、前日までに保有していたとして、
          それを寄りで売った場合と引けで売った場合の損失率の差を示す。
平均利益率・・・GU時利益率とGD時利益率を足して2で割ったもの。

2.2、考察

上の表から読み取れる事を考えて見る。
第一点目。平均利益率で見た場合、全体の平均は-0.06%のマイナスでプラスになったのは
10銘柄中僅か3銘柄のみだった。当然だが、残りの7銘柄は小幅マイナスを含めて、すべて
マイナスとの結果になった。

さらに、これに売買手数料を考慮する必要がある。今回調査した10銘柄の平均単価は500円
ぐらいであり、これを千株ずつ売買したとすると約定代金は往復で100万ぐらいになる。これの
手数料は私が利用している楽天証券の1日定額コースなら片道代金50万の約0.1%になり、
おおよそ500円ぐらいになる。もっと安い証券会社もあるかもしれないが、これくらいの約定代金
であれば、片道代金の0.1%(往復代金の0.05%)が手数料として妥当な所ではないかと思う。

このことから、寄付き強そうだから買っておいて引けで売る、と言うごく単純な手法では利益は
でないと言える。これはこれ以上ないくらいシンプルな手法であると言えるが、それで勝てるほど
株取引と言うのは甘くないと言うことだろう。

これが今回の調査結果の本論と言えるが、ただこれで終りではない。もう少し範囲を絞って
見ると興味深い点も他にいつくか見えてくるので、それらを以下挙げてみる。

第二点目。GU時利益率は-0.53%であるのに対して、GD時利益率0.41%となっている。これは
つまり、寄付き買いは失敗するが、寄付き売りは成功する、と言うことになる。勝敗で言えば
全10銘柄中6勝、3敗、1分けになる。これに売買手数料を考慮した場合、GD時利益率0.41%
から.01%を引くと0.31%になり、利益が残る計算になる。

第三点目。上の表で淡緑で網掛けした平均利益率でプラスになっている銘柄を見てみる。
実はこれが今回の調査結果で一番興味深い点であった。全部で3銘柄あるが、特徴的なのは
低位の仕手株2銘柄、7593 VTホールディングスと8202 ラオツクスが入っており、両者共に
平均利益率が1%を超えていると言うことだ。

特に7593 VTホールディングスの方は利益率1.73%にも達しており、これぐらいだと先に挙げた
手数料0.1%を引いても、1.63%も残りかなり大きな利益率になる。月に換算すると、1日千株
ずつ買ったとして8月の平均株価が180円ぐらいなので

約定代金(180×1,000)×利益率(1.6%)×営業日(21)≒60,000円

にもなる換算だ。これはかなり凄いと思う。

ただ、調査期間の8月は前の7月に仕手が入って株価と出来高が急騰した直後の期間であり、
出来高とボラが依然大きかった時期と言える。今これを書いている10月に入ってからは出来高
が1日当たり10万~20万株にも減少しているが、8月では平均してその10倍ぐらいはあったと
思うので、仕手株故に旬の時期を見極める必要もあうと思う。これはもう一つの銘柄である
8202 ラオツクスについても同様なことが言える。それでも、タイミングを計り、動きの軽い
仕手株であれば「もしかしたら」、と多少期待が持てそうな結果であった。

さらに、これはちょっと余談となってしまうが、8202 ラオツクスのGD時利益率は3.97%と
なっており、これはGU時利益率を含めても全銘柄中最も高い。その一番の理由は1日で
30%以上も暴落した日があり、この影響が大きい。とは言え、8202 ラオツクスは売り禁で
空売りはできなかった。でも、事前に保有していた場合、その日の寄りと引けで売ったのでは
雲泥とも言える30%も値幅があるのだ。これは大きすぎる。このことから仕手株で寄付きから
下げてた時は、流れに逆らわず早めに売っておいた方がいいことが教訓として学べた。
ちなみに、この日はデイトレで私も暴落時に痛い目に遭ったことが今でも記憶に新しい。

3、今回の調査を振り返って

株取引の難しさを改めて感じた結果となった。と言うのは、その日強そうな銘柄を買っておいて
引けで逆の決済をすると言うのは、取引の基本である順張りに則っているように感じるし、
素直な行為、とも言えると思うからだ。世の中において、素直に思うことが正しいことが多いと
経験上感じるのと共通する。

しかし、それで上手く行かない所に海千山千の株式相場の世界の厳しさがあるのかもしれない。
素直な行為は通じない、人の裏を掻くような売買をしないといけない、と言うことの現れなのかも
しれない。

その一方で、その日弱そうな銘柄を売っておいて引けで逆の決済をするのであれば、利益が
出る可能性もあることが分かった。でも、弱い銘柄をさらに叩き売る、のは心情的にも抵抗が
ある人が多いのかもしれない。

また、今回と逆の事、寄りで強そうな銘柄を売った場合はどうなるのだろうか。その場合も
寄りで弱そうな銘柄を売っておくのと同じくらいの割合で利益が出る可能性もあることが分かる。
その理由はGU時利益率が-0.53%であるので、その反対の行為をすれば、0.47%の利益と
なり、これはGD時利益率とほぼ等しくなるからだ。

ほとんどの個人投資家は買いから入ると言われており、寄りから強そうな銘柄を売ったり、
寄りから弱そうな銘柄を売ったりする、売りから入る行為はなかなな心理的に抵抗があり
そうな気がする。しかし、ここでもだからこそ、人の裏を掻くような売買は成功すると言える
のかもしれないと反面で思う。

前回の結果でも書いた事だが、今回も調査期間が1ヶ月と短すぎるので、今後半年とか1年とか
続けていたら、結果が大きく異なってくることも十分考えられる。期間が1ヶ月だとばらつきが
大きくでてしまって、本当はもっとブレ幅が小さいのかもしれない。そうしたら寄り買いでも
寄り売りでも利益を出すのは難しくなる。ただ、それでも素直な行為とか、心情的な行為とか、
心理的に負担の少ない取引では上手く行かないだろうと十分感じさせられた内容であった。

今回の方法では買うか売るかの条件がGUするか、GDするかのただ1点のみであった。
今後さらにさらに条件をいくつか加えて調査を進め、より勝率を高める方法を探ってゆくのも
面白いかもしれない。そうしてもし資金にも余裕があるのなら今回のようなシミュレーション
ではなく、システムトレードを目指す上で実際にやってみようと思った。
 

※今回の調査はお遊びです。特定の銘柄の「買い」又は「売り」を助長する為ではありません。
    投資判断は自己責任でお願いいたします。

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1.はじめに

今回これを調べるにあたって一番重視したかったのは、
「日本に住んでいる人が平均して感じるその日の天気を知りたい」ということだった。

今回やりたいことを簡単言えば、取引があった日の株価とその日の天気(「晴れ」や「雨」など)との
関係を調べててゆくこと。一見簡単そうだが、実際これをやろうと思うと案外難しい。

単純に東京の天気1ヵ所を日本の代表天気として考えて、「晴れ」、「雨」、「曇り」なんて具合に記録
してゆくのは簡単だが、それはあまりにも味気ない。それに、確かに東京を中心とする首都圏に
人口は集中していて、株取引をする人も多いだろうが、大阪や名古屋など他の地域にも当然人は
たくさん住んでいるし、地域が異なれば天気も違ってくる。

逆に、それじゃあ東京以外でも、大阪、名古屋、札幌、福岡、広島など全国の大きな都市の天気を
調べて、それを単純に平均すれば日本の天気になるか、って言うとこれもちょっと違うのかと思う。
そこには人口の密度の考えが含まれていないからだ。例えば東京都は広島県の約5倍の人口が
ある。これは人口が多い分、東京の天気の方が広島の天気より5倍の重みがあることを意味する。

そこで、せっかくなので東京以外の各地の天気も考慮しつつ、人口密度に応じて天気の重み付けを
して、日本に住んでいる人が体感する日本の平均天気を計算しようとしたのが次になる。

2.調査方法

手順1.

Yahoo!天気情報に毎日11:00に更新される日本の12都市の天気をその日の天気として記録する。

その都市名は以下の通り。
札幌、仙台、新潟、金沢、広島、福岡、東京、名古屋、大阪、高知、鹿児島、那覇。

ただし、Yahoo!天気情報には全部で13都市(北海道に札幌と釧路)載っているが、調査上
1都道府県に1都市としたい為に、北海道は札幌の1都市とし、全12都市を対象とする。

手順2.

12都市を包含する都道府県の人口を調べ、各都市の天気に重み付けをする。データは
都道府県 人口・面積・人口密度ランキング(2009年6月1日現在)を引用する。

NO 都市名 都道府県名 人口比率
(重み)
1 札幌 北海道 0.11
2 仙台 宮城県 0.04
3 新潟 新潟県 0.05
4 東京 東京都 0.25
5 金沢 石川県 0.02
6 名古屋 愛知県 0.14
7 大阪 大阪府 0.17
8 広島 広島県 0.05
9 高知 高知県 0.01
10 福岡 福岡県 0.10
11 鹿児島 鹿児島県 0.03
12 那覇 沖縄県 0.03

ここで言う重みとは、12都市を包含する都道府県の人口の和を日本の総人口と捉えて、12都道府県
の総人口に対する各都道府県の人口の割合を指す。

具体的には、12都道府県の総人口が約5240万人であるのに対して、東京都の人口が約1290万人
であるので、その割合(重み)は0.25(25%)となる。また、広島県の人口が約290万人であるので、
その割合(重み)は0.05(5%)となる。よって、ここから東京都の重みが広島県の約5倍であると
言える。

手順3.

Yahoo!天気情報では天気を次の5種類で表記しており、それに1点から5点までの点数を付ける。

天気 点数
晴れ 1
晴れ/曇り 2
曇り 3
曇り/雨 4
5

※9/2追記
「晴れ/雨」という天気もあることが分った。これは便宜上「曇り」として扱い、点数は3とする。
※9/3追記
「曇り/晴れ」は「晴れ/曇り」と同等と考えて2点、同じく「雨/曇り」は「曇り/雨」と同等と
考えて4点とする。

手順4.

各都市の天気(点数)に重 みをかけて、それを合計する。最後に再び点数から天気に戻し、
それを「今日の天気」とする。

例)9/1分

NO 都市名 都道府県名 人口比率
(重み)
天気 点数 天気(点数)
×人口比率
1 札幌 北海道 0.11 晴れ 1 0.11
2 仙台 宮城県 0.04 曇り 3 0.13
3 新潟 新潟県 0.05 曇り 3 0.14
4 東京 東京都 0.25 曇り 3 0.74
5 金沢 石川県 0.02 晴れ/曇り 2 0.04
6 名古屋 愛知県 0.14 晴れ/曇り 2 0.28
7 大阪 大阪府 0.17 晴れ 1 0.17
8 広島 広島県 0.05 晴れ 1 0.05
9 高知 高知県 0.01 晴れ 1 0.01
10 福岡 福岡県 0.10 晴れ 1 0.10
11 鹿児島 鹿児島県 0.03 晴れ/曇り 2 0.07
12 那覇 沖縄県 0.03 晴れ 1 0.03
      100%     1.87
        今日の天気 晴れ/曇り
天気の区分を次の通りとする。
1.0<晴れ<1.8、1.8<晴れ/曇り<2.6、2.6<曇り<3.4、3.4<曇り/雨<4.2、4.2<雨<5.0

計算と式とデータ、天気の区分は上記表の通り。天気(点数)×人口比率=1.87 を
「今日の天気」、晴れ/曇りとする。なお、
デイトレ日記の中では毎日変動する各都市の天気と
そこから求めた「今日の天気」のみを記録してゆく。

手順5.

天気と比較する株価は日経平均、TOPIX、JASDAQ平均とする。
デイトレ日記にこれも併せて記載する。

例)9/1分
  終値 前日比
日経平均 10,530.06 +0.36%
TOPIX 968.77 +0.31%
JASDAQ平均 1,256.41 +0.16%

3.調査期間

9/1から10/30までの二ヶ月間とする。

4.最後に

日本の株式を取引するのは何も日本人だけではない。特に東証1部の有力企業では相対的に
外国人投資家の保有比率が高いと思う。その一方で、新興市場や東証の中・小型株では日本人
投資家の保有比率がほとんどを占めると思われる。

最終的に調査の結果がどうなるかは分らないが、それ故にもし株価に天気が少しでも影響すると
したら日経平均よりTOPIXやJASDAQ平均の方がその割合が大きくなるのではないか、と予想して
みるが、実際の所どうなるのだろうか。

また、先日の日経新聞に拠れば、9月の株価は過去60年の騰落で25勝35敗と、1年の中で一番
分が悪いそうだ。この辺の所も気にしながら調べてみたい。

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