生活費(15万/月)を稼ぐことができず、失敗するまでのデイトレ日記です。
出金はいつするかのタイミングだけの問題ではない。

100万強の頃は毎月資金の10%以上を下ろすわけだからこれは大きい。出金すると翌日
ガクンと余力が減ったのが感じられた。取っても取っても出て行く割合も大きく、まるで下り
のエスカレーターを逆に昇ってゆくような空しさを少し感じた時もある。だから、複利を利か
せるためにギリギリまで出金を粘っていた方がいいかもしれないという別の思いもあった。

100万台はちょっと大負けしたらすぐに就職先を探さないといけない、という緊張の中で
目の前の毎月が一杯一杯だった。最近でこそ、それほど以前ほど出金を意識しなくなって
きたが、多めに利益があったら早めに出金しておきたいという気持ちは今でもある。
たぶんこういう気持ちは今後もずっと変わらないんじゃないかと思う。

でもこれくらいの資金の時に、出金後に5万とか10万とかが残り、それを来月に回せると
本当に嬉しかった。5万とか10万とかと言っても、給料をもらっていて毎月5万や10万を
貯金するのはかなり大変だ。そう考えるとかなり有り難いことだと思う。だが嬉しさを味わ
えるのもほんの一瞬で、月が変わると再び100万強からの勝負が始まってゆく。

株取引はパソコンでカチカチやっていれば事が済むため、ある意味ゲームをしている
かのように感じる時もある。初めはお金を得た感覚がなく、始めて出金した時は「これ
本当にお金が銀行に振り込まれるのか」と半信半疑だった。何度か繰り返す内に次第に、
サラリーマンの頃とは違って頑張って稼いだ分は利益がダイレクトに自分の返ってくる
のでやり甲斐を感じるようになった。「株で食っている」という実感も沸くようになった。
その反面「稼がないといけない」という毎月のプレッシャーはサラリーマンの頃には想像の
つかないことでもあった。

サラリーマンの頃には仕事で失敗したり、大勢の人の前で発表したりする時に、緊張して
冷や汗を掻く時もあったが、そういうのは滅多にないことだった。しかし、今の株の生活を
するようになってからはほぼ毎日と言ってほど、脇の下から冷や汗を掻く。時にはポタポタ
と垂れるほどだ。ある時はキューッと摘まれたようにお腹が痛くなったりもする。これは今
でも同じだ。

今は職場でうつ病など精神的病にかかる人が多いが、そうでなくとも職場では少なからず
人間関係でストレスを抱えながら仕事をしている人も多いと思う。取引の場合はこれとは
種類が異なるが、これまた大きなストレスもあるのだと思う。「長年やっていれば確実に
寿命が縮まるなあ」と思えるほどだ。株で食ってゆくには、感情を捨て機械的に取引でも
しない限り、サラリーマンとはまた違ったストレスを抱えなければならない。100万など
元手が少ない場合は、よりその度合いが強くなると思う。

サラリーマンと株取引、やっていることは大きく違えどどちらもそれを仕事と考えた時に
共通する点もある。それは純粋にそれを楽しめなくなってくると言うことだ。サラリーマン
の頃は、仕事そのものにやり甲斐を感じて楽しい時もある。お金だけでいい仕事はでき
ないというのも本当だろう。だが、それも生活する為に働かなくてはならないという意識が
前提にあってのことだ。あり余るほどお金があるのにわざわざ働く人がどれほどいるの
だろうか。

同じ事が株取引にも言える。余裕資金で仕事の合間にやっている分にはやりたい時に
やればいい。大きく取れたらパッと使ってもいいし、仕事が忙しかったり負けたりしたら
休めばいいだろう。純粋に取引を楽しめる。だが、余裕資金がない状態で、取引で生活
しようと思うと話は別だ。仕事だと思うとやっていることは変わりないように見えても
精神状態がまるで違う。取らないといけないというプレッシャーが常にある為に、勝っても
あまり嬉しくなくなるのだ。まず生活費を確保するまでは気が抜けないし、確保したと
してもいつドカンと負けるかもしれないと思うと気が気でない。

もちろん、1日5万とか10万とか沢山取れれば嬉しいが、それより「今日も勝てて良かった」
とほっとする気持ちの方が大きくなる。5万勝って翌日3万負けるより、毎日1万ずつでも
勝てた方がよっぽど精神的には楽だ。相場という不安定なものにたずさわっている為に、
安定したものが恋しくなる。大きな利益より、毎日少しずつでもいいから確実な利益が
欲しい。そう切実に思うようになってくるのだ。

取引を仕事と思うと時に大きなチャンスだと思っても手が縮こまって思い切ってゆけない
時もある。目まぐるしく乱高下する仕手株はチャンスも沢山あるが、ギャンブル要素も
強い。こういう銘柄を触るのは楽しくて、本当は触りたいが仕事だと思って我慢する
ことも多い。こういうのもストレスにもなるが、我慢するといいこともある。それを乗り
越えると、より確実性の高い取引ができるようになるからだ。私にとってこれが大きな
成長に繋がった。株の利益は競馬やパチンコと同じようにあぶく銭と考える人も多いと
思うが、こう思うようになってから、私は株の利益があぶく銭ではなくなったのだと思う。

ブログを始めた2年前はまだまだ未熟でルールは守れないし、ドカンドカンしょっちゅう
大きく負けていた。今振り返ると「いつもダメなことばかりやってたなあ」という印象が
強い。だが、本当はそうでもなかったのだ。

ブログを開始した2年前と1年前の年初の資金はどちらもおよそ100万ちょっとで
ほとんど変わらない。でも生活費はきちんと毎月15万引いていた。そうすると年間で
200万弱稼いでいたことになる。元手の倍近くだから、これは凄いことじゃないかと思う。
しかも、2年前と言ったらリーマンショックで大暴落のあった年だ。資金は横ばいだったが、
この年に色々な経験をしたことが後に繋がってくるのだ。

~続く~

( infection/ 鬼束ちひろ) 

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プロフィール
HN:
ねぶくろ
性別:
男性
趣味:
オセロ、ジョギング
自己紹介:
株で生活資金を稼ぐ予定で、資格試験の勉強中。

しかし、見通しが甘く生活費の出金を含めて資金は減り続け400万→100万にまで減少。

まさにがけっぷち、これ以上大きく負ければ即、
退場→職探しコースが待っている。
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