生活費(15万/月)を稼ぐことができず、失敗するまでのデイトレ日記です。
1854 新井組倒産のニュースで思い出すことがある。私は群馬の田舎に住んでいて、
高校へは自転車で通っていた。周りは山に囲まれ坂が多く、帰りは登りで自転車を押して
歩いていた。ちょうど真夏の頃、いつもように自転車を押して歩いていたら、あとちょっとで
登り切る信号手前というところで一瞬目の前が真っ暗になった時があった。
よろけて信号待ちの車のバックミラーに軽くゴツンとぶつかってしまった。すぐに視界が
戻ったし、青になったらだまって車は発進してしまったので、怒られることもなかった。
だけど、ごく短い時間だったと思うが、もう一生目が見えなくなってしまったのではないか
という恐怖は忘れられない。おそらく立ちくらみだったのだと思う。
この1854 新井組時も、状況はまったく違うのに同じように一瞬目の前が真っ暗になった。
後から思えばたぶんそうなった気がしただけかもしれないが、株をやっていてもこんな
ことは今まで一度もなかった。それくらい私に取ってはショックなことだった。
今から思うと8日の大引け間際の怒濤の売りは早耳大口の処分売りだったのだと思う。
平均15-16円でナンピンしまくって4万株掴み、翌日寄りの3円で投げ、50万弱の損失と
なった。資金も100万ちょっとで再び振り出しに戻った。この頃はこんなコツコツドカンの
繰り返しだった。
確かに地合いも最悪で10月には日経平均が一時7,000円も割った。しかし負けたのは
地合いよりむしろ自分の心の弱さにあったと思う。多少の波はあるものの、この月に
限らず年末までずっと下げ相場が続いたのだ。現にリーマンショックが実際にあった9月
は大勝しているし、10月だって1854 新井組の大負けがなければプラスだった。
何日か調子よく連勝が続き資金が増えると気持ちが浮き足だってしまった。それは自分
でも分かっていたが気持ちの高ぶりをどうしても抑えられなかった。150万を超えてくると、
少しくらい負けてもいいやという気になって、その通り負けることが多かったと思う。
それに慣れとは恐ろしいものだと思う。前の年まではあれほど100万で食って行くのは
ギリギリだと思っていたのに、この年になって、曲がりなりにも半年以上生活できて
しまったので、120~130万くらいの資金でも、「まあ何とかなるさ」という気になるし、
150~160万もあれば「結構増えたな」という安心感さえあった。
ブログを始める前に90万を切った時もあったし、ブログを始めてからも一時的にせよ2度
ほど100万を切っており、そんな修羅場を何度も経験してしまったからだと思う。100万も
150万もギリギリの生活にそんな変わりはないんじゃないかって思うが、やっている当時
は全然違った。150万だって100万と比べたら1.5倍だ。
恥ずかしながらそれを超えると小金持ちになった気がして精神面で耐えられず、その都度
自分で調整した。もちそん自分で負けたくて負けた訳ではないが。例えるなら賽の河原で
コツコツ石を積み上げてもすぐさま一瞬で崩す感じだ。崩すのも自分だからたちが悪い。
資金100万での生活に慣れ、多少度胸も付いたが、逆にそこから脱する器量が自分に
なかった。
しかし、この年を経て良かったと思うことも多かった。100年に1度という相場を経験した
からだ。まぎれもなく2008年は大暴落した年であり、日経平均は1年で半値近くまで
落ちた。ボラが大きかった頃とは言え、買いだけで食いつなぐのは容易ではない。
この頃の厳しい相場に鍛えられたことが、その後の自分の大きな自信になった。その後
何度暴落相場に遭っても「あのリーマンショックに比べれば」、と思うと落ち着いて取り
組めた。確かに渦中にいるときは、画面から悲鳴が聞こえてくるほどの暴落も目にしたが、
あれだけの相場はお金を積んでも経験できるものではない。
おかしなことに私は現物しか扱えないのに上げ相場より下げ相場の方がやりやすい
くらいで、自分の取引の型が決まったのもこの頃だったと思う。この年を含めて1年以上
ずっと100万台で取引していたことも取引感覚を身につけるには良かった。
2008年を終えたとき資金は150万ほどで、年間の生活費200万弱を引いても30万ほど
プラスが残った。生活するのが目標だったし、得られた経験を考えれば、生き残れただけで
万々歳だったと思う。資金100万で1年を乗り越えられたことが何より嬉しかった。
あのリーマンショックからちょうど3年が経つ。株を始めてからも5年が経ち、その間日経
平均は半分近くにまで下落した。未だにこの頃培った経験が活かされている毎日で、あり
がたいような寂しいような感じだ。はたして本当に下げ相場から脱したのか疑問に思う。
~続く~
(サボテン/ポルノグラフティー)
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高校へは自転車で通っていた。周りは山に囲まれ坂が多く、帰りは登りで自転車を押して
歩いていた。ちょうど真夏の頃、いつもように自転車を押して歩いていたら、あとちょっとで
登り切る信号手前というところで一瞬目の前が真っ暗になった時があった。
よろけて信号待ちの車のバックミラーに軽くゴツンとぶつかってしまった。すぐに視界が
戻ったし、青になったらだまって車は発進してしまったので、怒られることもなかった。
だけど、ごく短い時間だったと思うが、もう一生目が見えなくなってしまったのではないか
という恐怖は忘れられない。おそらく立ちくらみだったのだと思う。
この1854 新井組時も、状況はまったく違うのに同じように一瞬目の前が真っ暗になった。
後から思えばたぶんそうなった気がしただけかもしれないが、株をやっていてもこんな
ことは今まで一度もなかった。それくらい私に取ってはショックなことだった。
今から思うと8日の大引け間際の怒濤の売りは早耳大口の処分売りだったのだと思う。
平均15-16円でナンピンしまくって4万株掴み、翌日寄りの3円で投げ、50万弱の損失と
なった。資金も100万ちょっとで再び振り出しに戻った。この頃はこんなコツコツドカンの
繰り返しだった。
確かに地合いも最悪で10月には日経平均が一時7,000円も割った。しかし負けたのは
地合いよりむしろ自分の心の弱さにあったと思う。多少の波はあるものの、この月に
限らず年末までずっと下げ相場が続いたのだ。現にリーマンショックが実際にあった9月
は大勝しているし、10月だって1854 新井組の大負けがなければプラスだった。
何日か調子よく連勝が続き資金が増えると気持ちが浮き足だってしまった。それは自分
でも分かっていたが気持ちの高ぶりをどうしても抑えられなかった。150万を超えてくると、
少しくらい負けてもいいやという気になって、その通り負けることが多かったと思う。
それに慣れとは恐ろしいものだと思う。前の年まではあれほど100万で食って行くのは
ギリギリだと思っていたのに、この年になって、曲がりなりにも半年以上生活できて
しまったので、120~130万くらいの資金でも、「まあ何とかなるさ」という気になるし、
150~160万もあれば「結構増えたな」という安心感さえあった。
ブログを始める前に90万を切った時もあったし、ブログを始めてからも一時的にせよ2度
ほど100万を切っており、そんな修羅場を何度も経験してしまったからだと思う。100万も
150万もギリギリの生活にそんな変わりはないんじゃないかって思うが、やっている当時
は全然違った。150万だって100万と比べたら1.5倍だ。
恥ずかしながらそれを超えると小金持ちになった気がして精神面で耐えられず、その都度
自分で調整した。もちそん自分で負けたくて負けた訳ではないが。例えるなら賽の河原で
コツコツ石を積み上げてもすぐさま一瞬で崩す感じだ。崩すのも自分だからたちが悪い。
資金100万での生活に慣れ、多少度胸も付いたが、逆にそこから脱する器量が自分に
なかった。
しかし、この年を経て良かったと思うことも多かった。100年に1度という相場を経験した
からだ。まぎれもなく2008年は大暴落した年であり、日経平均は1年で半値近くまで
落ちた。ボラが大きかった頃とは言え、買いだけで食いつなぐのは容易ではない。
この頃の厳しい相場に鍛えられたことが、その後の自分の大きな自信になった。その後
何度暴落相場に遭っても「あのリーマンショックに比べれば」、と思うと落ち着いて取り
組めた。確かに渦中にいるときは、画面から悲鳴が聞こえてくるほどの暴落も目にしたが、
あれだけの相場はお金を積んでも経験できるものではない。
おかしなことに私は現物しか扱えないのに上げ相場より下げ相場の方がやりやすい
くらいで、自分の取引の型が決まったのもこの頃だったと思う。この年を含めて1年以上
ずっと100万台で取引していたことも取引感覚を身につけるには良かった。
2008年を終えたとき資金は150万ほどで、年間の生活費200万弱を引いても30万ほど
プラスが残った。生活するのが目標だったし、得られた経験を考えれば、生き残れただけで
万々歳だったと思う。資金100万で1年を乗り越えられたことが何より嬉しかった。
あのリーマンショックからちょうど3年が経つ。株を始めてからも5年が経ち、その間日経
平均は半分近くにまで下落した。未だにこの頃培った経験が活かされている毎日で、あり
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プロフィール
HN:
ねぶくろ
性別:
男性
趣味:
オセロ、ジョギング
自己紹介:
株で生活資金を稼ぐ予定で、資格試験の勉強中。
しかし、見通しが甘く生活費の出金を含めて資金は減り続け400万→100万にまで減少。
まさにがけっぷち、これ以上大きく負ければ即、
退場→職探しコースが待っている。
しかし、見通しが甘く生活費の出金を含めて資金は減り続け400万→100万にまで減少。
まさにがけっぷち、これ以上大きく負ければ即、
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