｢頑張ります｣や｢頑張って｣の言葉の意味

今日は株にも少し関係あるしそれ以外にも関係ある話で、最近思ったことを書いてみる。

｢頑張ります｣や｢頑張って｣の言葉の意味について。

人と実際に遭ったり、あるいはブログのコメントやメールでのやり取りで｢頑張ります｣や
｢頑張って下さい｣と人に言ったり、言われたりする機会は意外と多いのではないかと思う。
普通は言った方も言われた方も悪い気はしないので、お互いに励まし励まされ、あるいは
コミュニケーションにおける潤滑油として使われる分には全く問題ないと思う。実際、私も
日記の中でもよく使っている。

だが、時と場面によっては使ってはいけない場合もある。

例えば、うつ病を患っているいる人がいたとして、その人に対して｢頑張って｣とか
｢早く良くなって｣とか言うのは禁句なのだ。全員がそうとは限らないかもしれないが、この病に
罹る人は、元々根が真面目で責任感が強く、頑張り屋さんの人が多いのではないかと思う。
そういう人は、自分ですでに頑張っていると思っているのに｢もっと頑張れ｣とはっぱをかけられ
たような気がして追い詰められてしまうのだ。

なんでこんなことを言うかと言うと、私の周りの友人や知人の約1/3もの人がうつ病で罹って
いたり、過去に罹っていた人であるからだ。これは本当に多すぎるじゃないかと思う。
男性ではうつ病、女性ではパニック症であることが多い。また私の兄も結婚してからうつ病が
発症したのだ。

事情を知っている家族や親しい友人などは｢頑張って｣という言葉を安易に使わないと思うが、
そこまでの事情を知らない会社の同僚や学校での友人などは、落ち込んでいる人に対して
つい｢頑張って｣という言葉をかけてしまいがちじゃないかと思う。言った方も悪気があって言う
訳ではないので、言われた方も対処の仕方が難しいのではないだろうか。

うつ病と医者に診断された人でなくても、精神的に落ち込む時は誰にでもあるはず。
病気は医者に言われてから罹る訳ではない。勤勉な日本人なら何か仕事や勉強でうまく
いかない時に｢頑張って｣と人から言われて、それを励みと捉えるか、むしろプレッシャーと
捉えるかは人それぞれじゃないかと思う。使いどころが難しいのだ。

現に私も｢こう言って失敗したかな｣って思う時が過去にあって、それからはちょっと控える
ようになった。

また、会社においても別の意味で安易には使えないのだ。

例えば、仕事で大きな失敗をしたとする。そんな時、上司や同僚から｢頑張れ｣と言われる分
には素直に有り難く受け止めるべきだろう。

だが、その反省文や謝罪文を上司や客先に向けて書いたりする時に、｢以後このような
失敗を繰り返さないよう頑張ります。｣なんて書いてしまった日には、火に油を注ぐような
ものだろう。上司もお客もカンカンに怒ってしまうかもしれない。

｢頑張ります｣の一言が、とても抽象的で軽い感じがするからだ。上っ面だけで言っている
ような感じもする。本当は、｢頑張ります｣の代わりに、どう頑張るかを具体的に言葉にしないと
いけない。日常で気軽に使う言葉と仕事で使う言葉を区別しないといけないと言うことだろう。
仕事での言葉の使い方は本当に難しいのだ。

最後に今の自分の状況で考えてみる。
今の株での生活をしている限りは、会社勤めはしていないので、上司やお客さんがいる訳
でもなく、ある意味お気軽と言えるのかもしれない。（精神的に楽かと言われると難しいが。）

しかし、だからと言って｢頑張ります｣という言葉が気軽に使えるかと言うとそれは難しい所
なのだ。私の性格は基本的にノーテンキで単純なのでうつ病にはならないと思うし、人から
｢頑張って｣と言われれば、嬉しくて｢頑張ります｣と返すし、自分からも使う。

だけど、仕事として株取引をしているならば、本当は心の中では｢頑張ります｣と言う裏に
何をどう頑張るのかを具体的に考えておかないといけないのだろうとも思う。そんなのを
いちいち言葉にする必要はないとは思うが、取引で失敗をして、その後何も考えずにただ
オウム返しように｢頑張ります｣と言っても意味がないことは自覚しておきたい。

日本語って本当に難しい。

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