生活費(15万/月)を稼ぐことができず、失敗するまでのデイトレ日記です。
まず一つめの「上場廃止株を触らない」について。上場廃止株の定義として自分の中で
二つに区分している。一つは民事再生法や会社更生法など、いわゆる倒産によって上場廃止
にいたるケースだ。もう一つは、株価下落によって時価総額が大きく目減りしたり、所定の
報告書を期日までに取引所に提出できなかったりする場合で、これは形式的には会社は
そのままだが、上場を維持する基準に満たない場合におこるケースだ。

前者は解散して会社そのものが消滅する場合もあり、前者と後者とで法律的には大きな
違いがあるかもしれないが、私の今までの経験では、こと市場の評価に関しては両者に
さしたる違いはないように思われる。上場廃止となれば株を普通に売買できなくなるので、
ほとんどの投資家にとっては株式の価値がゼロに近いものになってしまうからだ。中には
再上場した企業もあるが、これでも一度100%減資を余儀なくされることが多いと思われ、
どちらにしても一旦上場廃止が決まれば株式の価値がゼロに近づくのは変わりない。

そうなると売りが殺到し、最終的には1円もしくはそれに近い株価で上場を廃止を迎える
ことになる。最近では9205 日本航空(JAL)の1円張り付きが印象深い。ただ、JALの場合
もそうだったが、稀にマネーゲームと化して大きく急騰することもある。でもこれはあくまで
一瞬の出来事だし、最終的にJALは1円で売りたくても売れない状況で終えているので、
このマネーゲームに参加した人達もほとんどは負けていると思われる。

それなのに、そんな超危険な上場廃止株が私は大好きだったのだ。中毒といっていいくらい
だと思う。でもそんなギャンブル株で勝てる訳がないのだ。ボラの大きさという魔性の魅力
に取りつかれ、止めようと思ってもなかなか止められない。これに手を出すと冷静な気持ち
がどこかに吹き飛んでしまう。何度も負け続けたのに時々あるおいしい思いが忘れられず、
それをまた味わいたくて懲りずに同じ事を繰り返す。まさにギャンブルだ。

最終的に1年前の8597 SFCGで2日で半分近くの資金を失ってやっと目が覚め、ある決意
をした。「今度廃止株を触ったら株取引を止める」ということだ。自分にとってとてつもない
縛りであり、以前覚悟の大事さについて日記に書いたことがあるが、その覚悟で言うなら
自分にとってこれ以上のものはなかった。

その決意をしてから今に至るまで一度も触ってない。だから今こうして日記を書くことが
でき、大好きな取引も続けられている。言い方は悪いが、私にとって上場廃止株=死んだ
株なのだ。死んだ株に手を出してはいけない。自分まで死ぬ(退場する)羽目になる。
どんなにボロだろうと廃止株との隔たりは大きいと思っている。一縷(いちる)の望みが
あるからだ。「上場廃止株を触らない」というルールをこうして今言葉で日記に残すことで、
今後意志が揺らぎそうになったときに読み返したい。株を始めてから5年目にしてようやく
辿り着くことができた。


もう一つは「含み損で翌日に持ち越しをしない」について。これは一つめに比べればまだ
トータルで損失は多少少ないかもしれないが、含み損で持ち越しした銘柄がその日の晩に
倒産株に化けて大損した1854 新井組の例もあるし、二つ組み合わされば、えも言えない
破壊力になり、どっちもどっちと言えないほどだ。その時は2年ほど前で、すでに株で生活
していたから今から考えると「よくそれで生きてこられたなあ」と自分でも不思議に思う
ほどだ。

だが、これでもまだ懲りず、その後もちょこちょこ持ち越しドカンを繰り返していた。
それでも徐々にルールを守るようになり、一つめと同じように去年から厳守するようになった
のは1854 新井組での失敗が大きかったと思う。これは8597 SFCGのように一発で自分を
追い込むほどではなかったが、それでもやっぱりこの銘柄での恐怖が脳裏にあり、それが
決意を強くさせる大きなきっかけになったと思う。

最近では含み損でなくても翌日への持ち越しはほとんどしなくなった。今では大量に掴んで
それを前場から後場へ持ち越す時ですら、「このまま倒産したらどうしよう」と不安になり、
食事がのどを通らなくなる時もある。こういう気持ちがあるから、最近は自然と大引けまでに
手じまいできるようになった。

デイトレの良い所は勝っても負けてもその日のうちにリセットできることだ。だが、含み損で
持ち越しをするとその良さがなくなる。もちろん、持ち越しがなくともドカンと負ければ翌日も
後を引きずるが、含み損持ち越しドカンと比べればその比ではない。含み損で持ち越しを
して、翌日さらにGDして傷口が広がると、もうそれだけでその日はやる気が失せてしまう。
ドカンと負けると「20万でも30万でも大負けは一緒」とどうでもよくなってしまう時があるが、
取引の開始直後からこの状態になってしまう。

こうなるとすぐには立ち直れず、しばらくその銘柄を触るのを禁止したり、全体の取引を
セーブしたりする羽目になる。その時の損失以上に後々への影響が大きいのが持ち越し
ドカンの特徴だ。また、長い間一つの銘柄を抱えていると、その分資金が拘束され他の
チャンスを失うし、何よりずっとその銘柄のことばかり気になってしまうので、他の取引に
集中できない。

さらに、投げたら投げたで、例え寄りで損失を確定させたとしても、「その後で上がったら
悔しい」だとか「どこかで取り返したい」という思いも残り、スッキリとはゆかず、冷静さを
欠き、さらに傷口を広げてしまう悪循環に陥りやすい。またずるずる引きずることになる。
そう考えると、精神面へのダメージの大きさが持ち越しドカンの本当の恐ろしさなのかも
しれない。

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男性
趣味:
オセロ、ジョギング
自己紹介:
株で生活資金を稼ぐ予定で、資格試験の勉強中。

しかし、見通しが甘く生活費の出金を含めて資金は減り続け400万→100万にまで減少。

まさにがけっぷち、これ以上大きく負ければ即、
退場→職探しコースが待っている。
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