生活費(15万/月)を稼ぐことができず、失敗するまでのデイトレ日記です。
今回はお気に入りのデイトレ本を書いてみたい。

『2年7ヵ月で66万円を3億円にした年利1000%を目指す!株短期売買法』
相良文昭


これは私が最後に買い一番参考になったデイトレ本だ。これ以降デイトレ本はほとんど
発売されなくなった。デイトレブーム晩期の2006年に出版されたとは言え、それでもすでに
出版されてから5年も経っている、早いものだ。その間、市場の変化は激しく、今と当時と
ではだいぶ様相が異なるのも否めない。

しかしそれでもなお、この本は他のデイトレ本とは違って読む価値があると感じる。
デイトレ本と言ったが、実は主にスイング向けの本だ。だけど、チャートの見方や順張り
・逆張りのタイミングの解説はデイトレにおいても十分傾聴に値する。

そして、何より私が感銘を受けたのは相場に対する心構えを記してあることだ。本書を
1/3ほど読み進めると、「感謝の心を忘れない」(「自己コントロール」(第Ⅱ部7章))と
書かれた一節があり、それを始めて読んだとき驚いた。

この章では並列して「執着しない」や「よく分らない株は買わない」などが挙げられており、
精神面に関する一般的・技術的なことが書かれている。だけどこの言葉だけ浮いている。
このような抽象的な言葉が唐突に出てきたのでびっくりした。今まで10冊くらい
デイトレ本を読んできたが、感謝の心(心情)について触れた本は一冊もなかった。

覆すようだが、この本の良いところは何事もすごく実践的・具体的に書いてあることだ。
それなので読みやすく理解しやすい。一般的に抽象的に書かれているデイトレ本は
読んでなんとなく理解できたような気になっても、実戦では役に立たないことが多い。

だから、この本で唐突に「感謝の心を忘れない」なんていかにも抽象的な言葉が出てきた
のでびっくりした。感謝の心なんて一見甘っちょろい言葉に思えなくもないし、「いったい
それが何の役に立つのか」と穿った見方もできなくもない。たけど、さらに読み進めるに
つれ、相場に謙虚かつ真摯に向っている著者の人となりがだんだん理解できていった。

ちょうどこの本を手にした頃、私は株を始めて1年が過ぎ、そろそろ株で食ってゆこうか、
と真剣に考えていた時期だった。同時に日々の取引において勝てた日にはありがたい
なあ、という気持ちを抱きつつあったがはっきりしたものではなかった。勝つのにそんな
気持ちが必要なのか、と矛盾した感情も抱えていた。

そんな中で、それをずばりこの本の中で言葉にしていたから、モヤモヤが晴れたような
気持ちになった。「3億まで稼いだような人でもそんな風に思っているんだ」と共感したし
大変感動した。勝っても奢らず、相場に勝たせてもらっているという謙虚な気持ちが大事
なんだと理解した。

僭越ながら、私も勝てたときデイトレ日記や月間成績の最後に「今日(今月)勝てたこと
に感謝したい」と締めくくっている。もちろん、自分で心底感じ偽りのない気持ちで書いて
いるが、始めはそれを心で思っても言葉にするのはちょっと恥ずかしくもあった。でもこう
はっきり書こうと思ったのはこの本を読んでいた影響があったからだと思う。

他にも生活費を出金しながらお金を稼ぐ「プレッシャー」についても触れられており、
こういった生々しい描写も今までのデイトレ本にはなく新鮮だった。とは言え筆者はあっと
いう間に資金を増やされたので、私とは比べものにならない器である。それでも低資金で
生活を始めてからの道筋や、資金が伸び悩んだ時の苦悩も書かれており、大変参考に
なった。また筆者はこの道で生活しようと決意するまで難関国家試験の勉強もされており、
これも自分と重ね合わせるところがあったのかもしれない。

筆者は「あとがき」で「書くことが好きで良いものを書き上げたい」と言っている。本の執筆
依頼から1年以上構想や執筆に時間をかけて出版したというのも頷ける。その間資金を
1億から3億にまで増やされたのも驚きだ。上辺だけのテクニックだけでなく、自分の心も
含めて技術を磨かないと株には勝てないということを教えられた。晴れやかな気持ちに
なるので今でも時々読み返す1冊だ。

次回から本編に戻る。

~続く~

(万里の河/チャゲ&飛鳥)

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明日これまで読んだ本(3)を明日書くつもりで準備していましたが、
病気の兄と両親について心配事があり、今日仕事が終わってから急遽群馬に
帰ることにしました。詳しくはそのうちどこかの日記で書けたらと思います。

続きは再来週からになると思います。
度々こんな感じでわざわざ見に来て頂いた方には申し訳ありませんが、
こんな日記でもいつも見てくださっている方には感謝の気持ちでいっぱいです。

失礼いたします。

(影/柴咲コウ)
株の本というのは玉石混淆だろう。当たり外れが大きいし、100円の古本でもお金を出して
買うのがもったいないと思うものもある。せっかくお金を出して買ったからにはそれに見合
ったもっと目新しい情報が欲しいと思うのが心情だ。だけど、実際はその本独自の奇抜な
考えで納得できることは僅かで、それよりも、数多の本に共通して登場するありふれた言葉
の方が大事であることが多い。

それは突き詰めれば、今でもよく取り上げられる本間宗久の格言や酒田五法などに通じる
ことが多い。江戸時代の米相場も現代のアローヘッド株式相場も結局は人間がやっている
ことなのだ。相場は結局人間が動かしているものだから、200年前の人の心理だって今と
そんなに変わるもんじゃない。

本間宗久という名が出る出ないに関わらず、今でも株式相場で使われる言い回しの多くは
この人を出自とすることが多い。もっとも、そういう格言などはネット上のHPやブログの至る
所で書かれているので、わざわざお金を出して本を買うまでもないということは言えるが。

一つ気をつけなければいけないのは、昔の格言をそのまま鵜呑みにしてはいけないと
いうことだ。例えば、「もみ合いを『上放れ』したら買い」なんて書いてあったとして、その通り
に実行したら、高値つかみしてしまったなんてよくあること。 格言通りに行かないのが株の
世界だし、それを逆手にとって騙そうとするのが相場の世界だ。情報を咀嚼(そしゃく)し、
自分なりに臨機応変に判断しないといけない。

『上放れ』したら…、の話は買いのタイミングについてだが、リスク管理(損切り)に
おいても大事なのは身近でよく言われる事であることが多い。どちらもルーツは同じく
本間宗久の言葉に行き着く。私が強く心打たれた次のような本の一節がある。

相場にさからうこと禁物(第39章)
弱気にて売り方に向く時、了見違い、少々ずつ不利運になることあり。その節売り平均
せんと上げかかる米を段々売り込むことあり、はなはだ心得違いなり。相場にさからい
宜しからず、慎むべし。買い方の節も同じ心持ちなり。思い入れ違いは早仕舞い、
行き付きを見るべし。


解説:強気から弱気に方向転換し、売り方になったとき、思惑が外れ、少々利運から
遠ざかることがある。こんな時、あせって売りナンピンしようと上げかかった相場に対し、
売り上がってゆくが、これははなはだ心得違いというものだ。相場に逆らって成功
するはずはなく、このような売り上がりは慎むべきだ。これは売りばかりでなく、
買いの場合も同じで、思惑が違った時は無理に相場の流れに逆らわず、
手仕舞って、相場の動向を見て行くべきである。


『本間宗久相場三昧伝-相場道の極意-』本間宗久

第39章は深い言葉だなあと思う。特に重要だと思った部分を太字にしてみた。私は
逆張り専門で、時に「なにくそー」という感じで、相場に逆らって入って、買い下がって
行きたくなるときがある。

だけど本当はそうじゃない。逆張りといえど、相場の流れに逆らって勝てるはずがない。
長い目で見れば下落基調だけれども「ほんの一瞬だけ戻すことがあるだろう」、そう思っ
て入る。だけど、その戻りすら与えてもらえず下に突き抜けて行くことも往往にしてある。
あるいは、戻りは確かにあったが、買いのタイミングが早すぎたということもある。

そんな時は冷静に「ごめんなさい」と謝る気持ちで損切りしないといけないのだ。買った
後でもいつも自分が間違っている可能性があると謙虚な気持ちを抱きつつ、思惑が
外れたらナンピンするより、損切りしないといけない。他にも「不利運の節、心得のこと
(第27章)」や「売り気に赴くべし(第86章)」などこれと相通じる章は多い。

第39章にも通じるが、同じく三昧伝からもう一つだけ挙げてみる。

相場に感情禁物(第63章)
腹立ち売り、腹立ち買い、決してすべからず、大いに慎むべし。

解説:自分の考えに対し、相場が逆に動いたり、「負け」がこんでくると、やけ(自棄)に
なり、感情に走って、売り、買いをすることがあるが、これは失敗のもと。大いに慎む
べきで、やはりいつも冷静に立ち向かわなければいけない。


これもよく言ったものだ。私なりに解釈すれば、「感情に流されず、自分で決めた所を
厳格に入り、失敗したら厳格に損切りしなさい」ということになる。「『大いに』慎むべし」、
と強調しているので、感情に流されての売買は絶対にしてはいけないということだ。
これはいついかなる時でも肝に銘じておかないといけない。

これを本気で考えないといけない。この章を読んで少しでもチクリと痛むところあれば
「当り前のこと」さえ守る意志がないのだ。私は今でもしょっちゅう腹立ち買いをしてしまう。
これを胸に当てて、「そんなの当然だ」といえる人だけが本物だ。

この章に限らず、三昧伝に書かれていることはいずれも株を1年もやっていれば「そりゃ
そうだ、そんなの当然だろう」と思うようなものばかり。でもいざ実戦となるとできない。
本当は、本や格言うんぬんというより、問われているのは自分の覚悟なのだ。自分との
約束がきちんと守れるかどうかと言っていい。この章はそれを端的に現わしている。身に
つまされる重い言葉だ。

本間宗久という人の言葉は、今ではその名をわざわざ示す必要がないほど、一般常識
として相場の世界に浸透している。だけど余りに身近ゆえに、その教えを粗末にしている
節もあるのではないかと思う。じっくり読むと、その時々の自分の実力に応じて解釈も
感想も変わってくる。何度も味わえるスルメのよう古典だ。本書そのものは薄っぺらで
紙質も決して良いとは言いがたいが、内容は200年前の百戦錬磨の相場師の経験が
びっしり綴られている。手元に置き、折に触れて読み返したい1冊だ。

余談だが、もしすべての個人投資家が「相場に感情禁物(第63章)」に従い、自分の
ルールに従い、すべて機械的に取引をするならば、市場に「遊び」(本や新聞では「ゆがみ」
と言われる)が格段に減るだろう。そうしたら、今市場を支配しつつあるアルゴリズム取引と
いえど安泰と言えないのではないだろうか。HFT(高頻度取引)と言われるアルゴリズム
の手法は市場に「遊び」があることを前提としている。

そうなったら「遊び」のおこぼれをもらっている私だって当然生きられなくなるだろう。
だんだん市場から「遊び」が減ってゆくシビアな世界において、私もこの世界で食ってい
こうとする限り、これまで以上に感情を排し、機械的取引にしのぎを削るのは否応なしに
避けられない道であると思う。感情を排し、当たり前のことを当たり前にこなすことの
難しさを改めて感じだ。

次回はコーヒーブレイクの最終回。一番お気に入りのデイトレ本の挙げてみたい。

~続く~

(if/DAPUMP)

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次回からブログも始めた話に移り、この連載日記もいよいよ佳境も入るが、その前に今週
はちょっと趣向を変えて、株を始めた頃を中心にこれまで読んだ本について書いてみたい。
今週はコーヒーブレイク(全3回)で、今日はその第1回だ。

株に限らず、今やあらゆる情報やツール、ゲームがネットから無料で手に入る時代だ。
それでも身銭を切って買った本というのは印象に残っているものも多い。今回はそれらに
ついて取り上げたい。

私はまだ株を始めて間もない頃、場が終わると家の近くの書店によくいった。ちょうど
デイトレブームが終わる頃でまだ書店にはデイトレ本がたくさん並んでいた。その後急速に
書店からデイトレ本は消えてゆくが、ブームの後期には単なる時流に乗っての成功談だけ
でなく、デイトレで成功した人達を客観的に総括したり、あるいはデイトレのデメリットや
失敗した人達の体験談を載せるような本も出てきていた。それらを手にする機会があった
のは良かったと思う。

この日記を書くに辺り、5年ほど経った今ふたたび何冊か読んでみた。今読んだらまた
当時とは印象が違うのではないかと思ったからだ。そうしたら確かに「なるほど」と思うこと
も少なくなかった。

『デイトレのリアル!』熊野英生
『勝ち組ネットトレーダーが絶対に教えたくなかった投資の裏技』中村光夫


前者の「確率で言えば、デイトレは儲からない」や「努力すればかならず報われるわけでは
ない」、後者の「株式投資における損失は、絶対に避けることのできない必要経費。これは
肝に銘じておくべき」など、デイトレで負けることを前提とした厳しい言葉は苦い反面、真実を
ついていると思った。

当時株を始めて間もない私は連日ボロ負けしており、多くの「こうすれば必ず儲かります」
的な甘ったるい本にはすでに嫌気が差していた。だから甘言の少ないデイトレ本に逆に
惹かれた。メリット面(例えば、デイトレは日計りでありリスクが少なく回転取引ができるなど)
ばかりを強調したブーム初期のデイトレ本とは一線を画す内容だ。

だがそう言っておいてすぐに否定するようだが、奇抜なタイトルとは裏腹に、この2冊の本も
紙面の大半は損切りや自己ルールの大切さなどごく基本的なことに割いている。デイトレ本
に限らず、株の入門書としてもごく普通に書かれている当り前のことが多い。タイトルには
目を惹かれるが、それに期待し過ぎると肩すかしを食らうだろう。

これ以外にもデイトレ本を10冊くらい買って読んでみた。今から思うと、それで勝てるように
なったかというとそんなことはない。もちろんヒントは色々得たと思うが、たった千円か二千円
出して、勝てる秘訣を得ようなんて甘いということだ。

本を紹介しておいてそれを否定するようだが、むしろ、本にすがり、自分で考えることを放棄
することの方が恐ろしい。それだったら何も買わない方がましだ。そもそも昔私がしたように
何も考えずに雑誌に薦められた銘柄をそのまま買うなんてこと自体「私は勝つ気ないです」
と言っているようなものだ。本は当り前と思えることも多いし、自分で試行錯誤するきっかけ
くらいに考えておいた方がいい。

だけど、ごく当り前のことが悪いとも言えない。本当はそれが一番大事だったりする。そこが
今回何冊か読み直して一番感じたところだ。例えば、「損切りを厳格に行う」だとか「塩漬け株
はもたない」、「初心者は信用取引に手を出さない方がいい」などはよく入門書に書かれている
ことだ。どんな本にも必ず書いてあるといっていいくらいだ。すでに何度も聞き飽きた言葉
だったので、当時の私は当り前だと思ってさらっと読み流していた部分だと思う。

しかし、私もすでにブログ(日記)を3年以上書いているから分るが、ふと自分が身に沁みて
感じ、何度も口を酸っぱくして書いていることと言えば、「自分のルールを必ず守る」だとか、
「含み損で持越ししない」(塩漬け株はもたない)」など株の入門本に書かれていること
ばかりだ。自分の経験から心底思ったことを掛け値なしに日記に書いてきたつもりだったが、
それは結局どの本にも書かれていることの言い直しに過ぎなかった。

要は、ありふれた言葉でもその時々の読み手の考えや経験によって、感じる深さが違ってくる
ということだろう。当時はさらっと流していたところも、今だとある程度の経験を踏まえて読める
ので「あれっ」と立ち止まることも少なくない。大事なことはそういう所にあったりする。本当は
一見物足りない言葉にこそ深みがあるのかもしれない。それが重要だと思えるか、さらっと
流すか、読み手の力量が問われる。だから昔気にとめなかった本も捨てないで取っておいて
あとで読み返すと新しい発見があるかもしれない。

次回はありふれた言葉についてもうちょっと突っ込んで考えて見たい。

~続く~

(MARQUEE MOONを聞きながら/Personz)

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資金100万が割れた状態が続き、そう長くは今の生活を続けられないと思うと、再就職の
ことを考えるようになった。

実は、会社を辞めた2006年は行政書士の勉強をしていたが、再び前の仕事(SE)に戻る
とした場合のことを考えて多少準備はしていた。忘れないうちにと思って、IT系の資格を
いくつか取ったし、情報に疎くならないようにと雑誌も何冊か続けて定期購読していた。

辞めてから2年のブランクはあるが、それなりに勉強していたので今ならまだ間に合う
という自信は少なからずあった。仕事がきつくて体も壊すほどハードな業界であり、できる
ことなら戻りたくない。だけど食うためには仕方なく、再就職するならやっぱりこれしかない
だろうという思いもあった。

他にもいろいろ思いが頭を巡った。

「株をやりたいと言うのは単に仕事をさぼりたくて逃げているだけじゃないのか、そんな
気持ちだったらとっとと辞めたほうがいい、長くは続かない。今ならまだ間に合う、SEに戻る
ならできるだけ早い方がいい」

「いつか金儲けをして親にお金をあげたい、恩返しがしたい、との気持ちを持っていたつもり
だが、これも結局は自己満足だったのじゃないのか。親の気持ちを考えれば、子供が
不安定な生活を続けているより、たとえ給料が安くても安定した会社に勤めていた方が安心
するはずだ。そういう親の気持ちを感じつつもいまの状況から抜け出そうとしないのは、
自己本位、親不孝と言わないでなんというのだろうか。」、と自責した。

自分を追い詰め、改めて私は株が好きであることを認識した。そこである意味吹っ切れた
のかもしれない。どうせ近い将来職探しをしなければならないのだから、ダメ元でもできる
限りのことは考えてやってみようと思うようになった。

そこで3月以降今までなんでこんなに負けてしまったかと本気で考えた。振り返ってみると、
勝てた頃と比べてやり方自体はそんなに変わらない。ただちょっとずつ損切りができなく
なったり、ナンピンしてそのタイミングが遅くなっているのだ。どうしてそうなるかというと、
どこかでまだ大きく取りたいという気持ちがあるからであり、突き詰めればそれはやっぱり
取り組みに対する危機意識が足りないのだと思った。本気で株で食おうという意識が弱い
のだと思った。

株で食ってゆけるギリギリの資金だと思っていた100万すら今はない。毎月黙っていても
生活費15万は減ってゆく。デットラインと決めた80万だってすぐに達するだろう。だけど、
これを決めたことで踏ん切りが付いた。やれる時間は限られている。

今までは勝っても負けても一人だけの閉じた世界だったので、気が緩んでいたと思った。
そこで、取引に緊張感を持たせるため友達にことわりを入れた上で、その日の収支を毎日
メールで送ることにした。まずは1週間続けると決めた。高校来の付き合いとは言え、こんな
メールを送るのは恥ずかしい。勝った日ならまだしも負けた日に送るのは特に恥ずかしい。

しかし、負けた日にこそ正確に送らないといけないと思った。そこに価値があると思った。
友達は株の事は全く分らないので返事を期待している訳ではない。こちらから一方的に
送り続ける、本文はなくタイトルだけの質素なメールだった。一つ昔のを引っ張り出し、
挙げてみる。「株取引収支結果【20080618】+27000円」。6月中旬から開始した。初日
は負けてしまった。やっぱり変わらないかと思ったが、その後2日目以降は1週間負けなし
だった。

自分でも驚いた。ここ数ヶ月負ける日の方が多かったし、勝っても3連勝することはまず
ない。それなのに初日こそ負けたが、その後1週間負けなしで通せたのは本当にびっくり
した。1日あたりの平均利益も3~4万あり、この1週間だけで1ヵ月の生活費を稼げたこと
になる。資金も再び100万の大台に乗せることができた。

もしかしたら、その週はたまたま取りやすい週だったのかもしれないが、「友達に送るの
だから恥ずかしい取引はできない」という緊張感を持って取引に臨んだのが良かったの
かもしれない。あるいは、近いうち職探しをすることになるから今の株取引を楽しもうと
気持ちが吹っ切れ、火事場のバカ力のようなものも働いたのかもしれない。ようやく自分
の中で覚悟が少し芽生えた時だったと思う。

収支を人の目にさらすのは効果があるかもしれない、この1週間でそう思った。少し戻した
とは言え、それでもまだ100万で予断を許さない。これからもずっとメールを送り続ける
のは忍びなく、別の方法はないだろうか。そこで思いついたのがブログで収支を報告する
ことだった。

~続く~

(ESCAPE/MOON CHILD)

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信用

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プロフィール
HN:
ねぶくろ
性別:
男性
趣味:
オセロ、ジョギング
自己紹介:
株で生活資金を稼ぐ予定で、資格試験の勉強中。

しかし、見通しが甘く生活費の出金を含めて資金は減り続け400万→100万にまで減少。

まさにがけっぷち、これ以上大きく負ければ即、
退場→職探しコースが待っている。
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